
デザイナー人事
2025年はデザイナー交代が相次ぎ、9月から10月にかけては新デザイナーたちの多くが新たなブランドで、伝統と革新のバランスに優れたコレクションを発表した。26年はどうなる?(この記事は「WWDJAPAN」2026年1月5日&12日合併号からの抜粋です)
記者はこう見る!

村上要/編集長
2025年、印象に残った取材
取材陣で総計20本の新デザイナーのクリエイションにまつわるウェブ速報をアップした2026年春夏のミラノ&パリは、ドーパミンが大量に分泌されていることを自覚した。
2026年、こんな取材がしたい
こうした新デザイナーのクリエイションを届ける店舗や接客、コミュニケーションがどう変化していくのか?に注目。店長会に参加させていただくなどして、販売員もエンパワーメントしたい。
ILLUSTRATION : UCA
大手のデザイナー交代は成功
OTBなどの中堅と米経済に注目
世界有数の金融グループのHSBCは、「(新デザイナーによる)2026年の春夏コレクションが発売されれば、今まで以上に多くの消費者が店舗を訪れるのは明らかだ。問われるのは、販売員の能力だ」と話す。業界関係者によると、一足早く最新コレクションをシーナウ・バイナウ形式で発表した「グッチ(GUCCI)」の青山店では、初日から数千万円の売り上げがあったという。また前任のころは大きな課題だったコレクションピースとコマーシャルアイテムのかい離も大幅に是正されたほか、例えばデニムなどは手掛けるデムナ(Demna)の前職だった「バレンシアガ(BALENCIAGA)」よりも幾らか手頃になっている。「グッチ」はここ数年売り上げの大幅減が続いたが、底を打ち、上昇基調に転じそうだ。またマイケル・ライダー(Michael Rider)による「セリーヌ(CELINE)」は、百貨店関係者も大きな課題と指摘していたエントリーアイテムの開発に注力。8万円台のスカーフ、マチはないものの一世を風靡した約30万円の“ラゲージ”などは25年の11月ごろから店頭に並んでおり、こちらも反転の可能性が高い。マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)による「シャネル(CHANEL)」、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が手掛ける「ディオール(DIOR)」、ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)の「バレンシアガ」、グレン・マーティンス(Glenn Martens)が指揮する「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」、そしてルイーズ・トロッター(Louise Trotter)が率いる「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」あたりでは、「グッチ」や「セリーヌ」同様の攻勢が始まるだろう。焦点は、その勢いの継続だ。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
