世界最大級のオンラインマーケットプレイス、イーベイ(EBAY)は2月18日、英国発のフリマアプリ「ディポップ(DEPOP)」を約12億ドル(約1836億円)で買収することに合意した。取引は4~6月中に完了する見込みで、支払いは全て手元資金で賄うという。
「ディポップ」はアクティブバイヤーの9割が34歳以下
ディポップは、2011年にロンドンで設立。主にビンテージアイテムやアパレル用品を取り扱う同名のフリマアプリを手掛けている。2025年の流通総額(GMV)はおよそ10億ドル(約1530億円)。登録者数は約5630万で、25年12月末時点でのアクティブセラー数は300万以上。アクティブバイヤー数は700万人で、その90%近くが34歳以下となっている。21年6月、ハンドメイド品のECプラットフォームを運営する米エッツィ(ETSY)が16億2500万ドル(約2486億円)で買収した。
イーベイは1995年の設立。世界190カ国でサービスを展開し、アクティブバイヤー数は1億3500万となっている。2025年のGMVは約800億ドル(約12兆2400億円)だった。
今回の取引により、イーベイは「ディポップ」のコアユーザーであるファッション感度の高い若年層へのリーチを拡大し、二次流通市場における存在感のさらなる強化を図る。ディポップは、イーベイのグローバルなスケールメリットのほか、金融サービスや配送ソリューション、真贋保証プログラムなどの機能を活用できる。なお、イーベイによれば、買収後もディポップの社名やアプリ名、プラットフォーム、“コンプリメンタリーな(互いの長所を生かすことで相乗効果を生み出す)企業カルチャー”に変更はないという。
「より若年層のユーザーを獲得する機会」とイーベイのCEO
イーベイのジェイミー・イアンノーネ(Jamie Iannone)最高経営責任者(CEO)は、「『ディポップ』はファッション領域で信頼性の高い二次流通マーケットプレイスであり、当社のスケールや運営機能によってさらに長期的かつ持続的な成長が可能となるだろう。イーベイにおいても、ファッション分野のGMVは年間100億ドル(約1兆5300億円)以上で、25年の米国市場では前年比10%の成長率だった。今回の買収は補完的なものであり、拡大し続ける二次流通市場でより若年層のユーザーを獲得する機会と捉えている」と語った。
エッツィのクルティ・パテル・ゴヤル(Kruti Patel Goyal)CEOは、「今回の取引により、当社のマーケットプレイスを、ユーザーにとってより良い場所へと成長させることに注力できるようになることをうれしく思う。株主や全ての関係者にとってポジティブなステップだと確信している」と述べた。
イーベイの25年12月期決算は8%増収
イーベイは同日、25年12月期決算を発表。売上高は前期比7.9%増の111億ドル(約1兆6983億円)、営業利益は同1.8%減の22億7700万ドル(約3483億円)、純利益は同0.8%増の19億9600万ドル(約3053億円)だった。