ファッション

リアルとデジタルの融合で納得の靴選び ファッションフリークOL「WWDジャパン」最新号につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かした「このニュースからはコレが見える」という切り口で、さまざまな記事につぶやきを添えます。

今日のニュース:P.7『オンワード、婦人靴でカスタムオーダー』

読み解きポイント:「リアルとデジタルの体験をシームレスに描ければ勝ち」

ニュースのポイント

 オンワード 傘下のオーダーメイド業態「カシヤマ ザ・スマートテーラー」が東京・表参道と大阪・本町の店舗で婦人靴の新ラインを開始した。20〜30代の働く女性をメインターゲットとし、店舗ではフィッターによる採寸をもとにデザインとサイズ、あわせて30万通りのパターンでパンプスを提供する。国内の工場から直送することで最短1週間の納期を可能にし、価格も9900〜2万2000円と値頃に抑えた。

AZUはこう読む!

 服以上に精度が求められる靴のサイズ。「ちょっとオーバーサイズでも可愛いからいっか」とはいかないので、悩みは一生尽きません。デザインを選べばサイズが合わず、快適さを選べば気分が乗らず……分刻みのスケジュールをこなさなければいけない日の快適シューズも、車移動マストな子鹿ハイヒールも、可愛いものは可愛いし、必要なものは必要だし、欲しいものは欲しいんです。

 先日、こちらの表参道店に伺いました。キッチリとした格好をしなければいけない場面も増えてきて、気合いを入れたスーツに合うパンプスを手に入れなければ、と思っていたタイミングでした。

 身長165cm、足のサイズは24〜24.5cm。今流行りの骨格診断でいうと、おそらくストレート。特にサイズに関して困ったことはないので靴も表記通りに選んでいましたが、お店でフィッティングしてもらったら意外なサイズに驚きました。

 ここでは21.5〜26cmの足長に加え、足幅もS、M、Lの3種類から選ぶことができます。よく「日本人は足幅が広いからインポートシューズは合いにくい」と言うので私も広い方だと思っていたのですが、実際フィッターさんにお勧めしてもらったSサイズを試してみると、自分で選んだMよりぴったり!びっくり!シンデレラ!Mと比べるとフィット感や正面から見たときの収まりの良さは一目瞭然。最初はきついかな?と思っていたのですが、足幅が合うことでハイヒールでも前に詰まらなくなり、踵が浮かないので安心して歩けます。これならパーティー会場まで走れそう。逆にLだと同じ24.5cmでも踵が浮いてしまうので、「足幅のサイズってかなり重要!」と改めて実感しました。

 カスタム系サービスはここ数年で一気に増えましたが、ネットだけで完結するのではなく、実際にプロの手によってお勧めすることで、納得できる商品を選ぶ体験を提供できるか、がキーになっています。デザインだけのカスタムならネット上の方がシュミレーションしやすく簡単便利かもしれませんが、「何度も継続して買ってもらう」ということを考えると「このブランドならこのサイズでOK」という安心感は欠かせません。

 今は店舗でのオーダーのみ受け付けていますが、今後はECも開設予定とのこと。まずは店頭でプロのレコメンドをもとに自分にあったサイズを決め、2足目以降はネットで気軽にリピート買い、というスムーズな流れが実現しそうです。しかも「店舗でオーダー受け付け→工場で製造・梱包 →消費者に配送」という製造・流通の中間を省いた設計で、カスタムオーダーのネックである「購入から手に取るまでのタイムラグ」が最小限なのも嬉しいポイント。
 
 「これは何か裏があるぞ!もしや……」と思い、「とはいえ、あらかじめ売れそうなデザインやサイズに目星をつけて在庫積んだりしてません?」と聞いてしまったのですが、「そっちの方がコストかかりますよ」と笑顔で返されたので、その場で謝罪しました。

 さて、冒頭で「気合いを入れたスーツに合うパンプスを手に入れなければ」とカッコつけたのですが、実際にオーダーしたのはキラキラシルバーのハイヒールです。どう考えてもファッションに振りすぎてしまったのですが、フリークなのでお許しを。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬のトレンド総まとめ 鍵は「退屈じゃない日常着」

4月15日発売の「WWDJAPAN」は、毎シーズン恒例のトレンドブックです。パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京の5都市で発表された100以上のブランドから、アイテムや素材、色、パターン、ディテール、バッグ&シューズのトレンドを分析しました。豊富なルック写真と共にお届けします。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。