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特集 巨大百貨店 第2回 / 全16回

伊勢丹新宿本店が「百貨店の絶対王者」であり続けられる理由【近藤店長に聞く】

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PROFILE: 近藤 詔太/三越伊勢丹 執行役員 営業本部伊勢丹新宿本店長

近藤 詔太/三越伊勢丹 執行役員 営業本部伊勢丹新宿本店長
PROFILE: (こんどう・しょうた)1995年に伊勢丹(当時)入社。2003年伊勢丹メンズ館立ち上げの中核メンバーとして紳士バッグ、紳士靴などのバイヤーを担当。12年から紳士商品担当長、販売担当長。18年にデジタル戦略領域で顧客コミュニケーションDX、シームレス化を推進。20年執行役員。商品グループ長、営業戦略統括部長などを経て24年から現職 PHOTO : KAZUO YOSHIDA

売上高日本一に君臨する伊勢丹新宿本店の2024年度(25年3月期)の総額売上高は4212億円。これは東京都内の百貨店売上高(22店舗)において4分の1のシェアとなる。コロナ禍を経てますます独走の度合いを強める背景には、三越伊勢丹ホールディングス(HD)が進める「個客業への転換」がある。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月21日号からの抜粋です)

伊勢丹新宿本店

STORE DATA
開業年:1933年 店舗面積:6.5万㎡ 総額売上高:4212億円(25年3月期)
概要:「ファッションの伊勢丹」として盤石の売上高日本一を誇る。本館とメンズ館で構成。店舗面積は他社の旗艦店に比べて特別大きいわけでなく、圧倒的な坪効率を誇る。長期的には周辺の再開発を視野に入れている

「個客業」を突き詰めて
感動体験を作る特別な店に

百貨店マンとしてのキャリアの大半を伊勢丹新宿本店で過ごしてきた本店長の近藤詔太氏は、コロナ明け以降の急成長について「やはり『個客業への転換』が一番大きい」と話す。

同店といえば、目利きのバイヤーが国内外から最先端の商品を集め、魅力的な売り場空間で、専門知識が豊かなスタッフが販売することで今日の地位を築いた。基本的な強みは変わらないものの、2021年に就任した細谷敏幸・三越伊勢丹HD社長の指揮の下で進めた「マスから個へ」への変革が目に見える成果をもたらした。

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