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特集 巨大百貨店 第6回 / 全16回

松坂屋名古屋店が追求する「究極の地元密着」【齊藤店長に聞く】

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PROFILE: 齊藤毅/大丸松坂屋百貨店 執行役員 松坂屋名古屋店長

齊藤毅/大丸松坂屋百貨店 執行役員 松坂屋名古屋店長
PROFILE: (さいとう・たけし)1992年松坂屋(当時)入社。法人担当外商員や業務本部業務推進部部長を経て、2024年3月から執行役員 松坂屋名古屋店長。25年3月からJ.フロント リテイリングの執行役員 経営戦略統括部 名古屋地域共栄担当を兼任 PHOTO : HIROMICHI TABATA

現在の栄地区に移転し、「松坂屋」に屋号を変更して100周年を迎えた。執行役員松坂屋名古屋店長の齊藤毅氏は「(前身の)いとう呉服店から400年以上、この名古屋の地で商売を続けてきた。どこの百貨店よりも地域に根付いていると自負している」と胸を張る。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月21日号からの抜粋です)

松坂屋名古屋店

STORE DATA
開業年:1925年(現在に場所に移転し、現在の屋号で開業) 店舗面積:8.7万㎡ 総額売上高:1316億円(2025年2月期)
概要:名古屋の繁華街・栄の現在での場所での営業が今年で100年を迎えた。本館、南館、北館が久屋大通公園に沿うように並ぶ。昨年から今年にかけて大型改装を実施中

ファッションやアートで
次世代ターゲットを呼び込む

地元に根付く商売の象徴といえるのが外商だ。売上高の半分を占める。何世代にもわたる上顧客との関係性は深い。外商の強さでは日本一という声もあり、ラグジュアリーブランドなどからの信頼が高い。

とはいえ、名古屋エリア一番店の座は名駅地区のJR名古屋高島屋に2014年度移ってしまった。課題は20〜40代の若い新規客の集客だ。打開のため約63億円を投じ、24年から25年にかけて売り場の約3割を改装する。

外商の強みを生かすため、ラグジュアリーブランドを4割増床する一方で、最大の面積を占めていた婦人服を6割減床した。婦人服は集約した上で、本館4階にはグレードの高いアパレル、バッグ、ジュエリー、フレグランス、雑貨、アートなどの複合フロアに再構成した。フロアの中央には松坂屋が企画・運営するテーマゾーン「セントラルステージ」(231㎡)を置いた。「マディソンブルー」「ハルノブムラタ」「CFCL」などのアパレル、「ヒロタカ」「ヒーミー」などのジュエリーを集積する。また東京・表参道のスパイラルアートギャラリーが運営するギャラリーが常設され、約1カ月ごとにテーマ展を開く。

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