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特集 巨大百貨店 第15回 / 全16回

高級化と大都市優位が続く百貨店 データを読む

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高級化と大都市優位が続く百貨店 データを読む

百貨店マーケットを数値で俯瞰すると、じわじわとビジネスモデル自体が変化していることが分かる。日本百貨店協会が公表している長期統計を手がかりに、現在の百貨店の業容を見てみよう。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月21日号からの抜粋です)

DATA 1:
衣料品が縮小、ラグジュアリーと化粧品が拡大

百貨店の商品分類ごとの売上高構成

百貨店の売上高に占める商品構成は過去10年で大きく動いている。日本百貨店協会の2014年と24年の数値を比べると、「衣料品」のシェアが下がって、「身の回り品」と「雑貨」のシェアが上がっている。

衣料品のシェアは7ポイントも低下した。金額ベースでも2兆952億円だったのが、1兆5432億円に縮んでいる。10年代後半からコロナ禍にかけて婦人服、紳士服、子ども服など衣料品の売り場面積を減らす動きが相次いだ。4〜5フロア前後を衣料品売り場にする百貨店も多かったが、カテゴリーキラーやショッピングセンター(SC)の衣料品に顧客を奪われ、競争力を失っていった。

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