マツキヨココカラ&カンパニーは7月25日、銀座5丁目の銀座5th店を全面改装し、5つ目の旗艦店「ギンザ フラッグ（GINZA FLAG）」としてオープンする。4フロア構成で、地下1階から3階の総売り場面積は約242平方メートル。1万SKUを用意し、そのうち化粧品は75％、医薬品は20％、日用・食品は5％を占める。初年度の売り上げ目標は非公表。
前身の銀座5th店は1999年5月29日に開業。自社ビルでの出店は「銀座にドラッグストアができた」と話題を呼んだ。銀座の一等地という利便性を背景に、国内外の来店客を取り込みながら成長を続けてきた。今回の改装に際し、同社は「改めて」銀座エリアの調査を実施したという。その結果、銀座にはトレンドや新しい発見に敏感な20～30代が多く集まることが判明した。
「銀座はトレンド感度の高い人が集まる街。周辺には各社の本店や旗艦店が軒を連ね、多くの人がここでしか得られない商品や体験を求めて訪れている」と分析。これを踏まえ、同店の新コンセプトに「ビューティアディクション」を掲げた。「お客さまが“美容に病みつき”になるようなドラッグストア発のラグジュアリーブランドや、サイネージを活用した没入型空間を提供する」と説明する。
最大の特徴は、百貨店化粧品（デパコス）の「カネボウ（KANEBO）」「イプサ（IPSA）」をドラッグストアとして初めて導入すること。「国内外客ともに、問い合わせが多く、需要の高さを感じていた。消費者は販売チャネルにこだわらず、自分に合う製品を求めており、われわれもお客さまのニーズに合わせていきたい」として、今後も百貨店化粧品の取り扱い拡大に積極的な姿勢を示した。
2階はビューティフロア
「黒カネボウ」「イプサ」導入＆韓国コスメ充実
2階は、ドラッグストア初導入となる「カネボウ」と「イプサ」を取り扱うほか、肌測定機を用意した「SK-Ⅱ」が並ぶ。このほか、同店限定の取り扱いとなる資生堂「アクティアハート（ACTEA HEART）」や、ドラッグストア初の「フィー（FWEE）」や、アモーレパシフィックの「アイオペ（IOPE）」「ハンユル（HANYUL）」「マモンド（MAMONDE）」など韓国コスメを強化した。階段前には2カ所のポップアップスペースを設け、1〜2カ月ごとにブランドを入れ替える。
1階は医薬品・シーズン品・スキンケアフロア
限定日焼け止めも多数
1階は医薬品やシーズン商品、スキンケアを中心としたフロアで、訪日客の需要にも対応した品ぞろえとした。バラエティーストアで人気の「アンドビー（&BE）」「ウォンジョンヨ（WONJUNGYO）」「シピシピ（CIPICIPI）」「アヌア（ANUA）」に加え、ドラッグストア初の韓国ブランド「プル（PLU）」のボディースクラブを導入。訪日客需要の高いUVケアでは、マツキヨココカラ限定「アネッサ」の“パーフェクトUV ブラッシュオンパウダー”や、マツキヨココカラ先行販売品の「ビオレ」の“ビオレUV アクアリッチ エアリーホールドクリーム（呼吸感ベールUV）”を店頭に置き、集客につなげる。
地下1階は健康食品・トイレタリーフロア
健康食品とプレミアムシャンプーを強化
地下1階は、プレミアム健康補助食品ブランド「オーソモル（ORTHOMOL）をはじめ「リファ（REFA）」や「ラブセント（LUVSCNE）」ほか、PBのサプリメント「フジ プラチナム NMN（FUJI PLATINUM NMN）」（1万500円）を同店から展開する。
27カ所にサイネージ
「没入感」の演出に向け、サイネージの配置にも工夫を凝らした。天井を含む全27カ所にサイネージを設置し、ミラーとの組み合わせで立体的な空間を演出する。豊富な化粧品のラインアップやブランドの世界観を映像で発信するほか、これまでポスターで案内していたTAXフリーやポイントデーなどの情報も表示し、販促に活用。メーカーのCM放映にも対応する。
