ビューティ

花王が空気中の水分を角層に引き寄せる新保湿技術を開発 時間経過で角層水分量が増加

花王は、空気中の水分を角層に引き寄せて保持する新たな保湿技術「ウォーターキャプチャリングスキン(捕水肌)」を開発した。肌に水分を補う従来の保湿とは異なり、長時間潤いを維持するスキンケア製剤への応用を目指す。

同社のスキンビューティ第1研究所は、肌の最外層でバリア機能と潤いを担う角層に着目し、天然保湿因子(NMF)の働きを解析した。その結果、NMFを構成する物質を特定の比率で組み合わせることで、空気中の水分を強く引き寄せる高い吸湿性を示すことを見いだした。空気中で静置した実験では、粉体が液化するほど吸湿する組成も確認したという。

別の実験では、この組成を配合した水溶液を20〜40代の男女3人の前腕に塗布し、塗布直後、3時間後、8時間後に角層水分量を測定した。一般的な保湿成分を配合した比較製剤では時間の経過とともに水分量が減少した一方、新技術を用いた水溶液では増加した。角層が空気中の水分を取り込んで保持している可能性が示されたという。

経皮水分蒸散量(TEWL)を比較した試験では、角層のバリア機能を高める成分を配合していないにもかかわらず、水分蒸散を抑制する効果も確認した。同社は、空気中の水分だけでなく、体内から蒸散しようとする水分も角層内に保持する働きがある可能性があるとみている。

今回の技術は、肌に水分を「与える」「閉じ込める」という従来の保湿技術とは異なり、角層自らが空気中の水分を取り込み続けるという新たな発想に基づくものだ。今後は、同技術を応用したスキンケア製剤の開発を進め、より高い潤い実感につながる製剤の実用化を進める。

問い合わせ先
花王
0120-165-691