ファッション
連載 ミステリーショッパーが行く!

「シーイン トーキョー」はデジタル連動に問題なし、店舗ならではの価値も期待 連載「ミステリーショッパーが行く!」

有料会員限定記事

 今回は11月13日にオープンした「シーイン トーキョー」を調査。今、最も勢いのあるグローバルSPA「シーイン」の世界初となる常設店舗だ。店頭では販売せず、商品のQRコードを読み込んでECサイトやアプリを通じて販売するショールーミング型で、裏原宿エリアのキャットストリート沿いに位置し、1〜2階の2フロアで店舗面積は201平方メートル。(この記事はWWDジャパン2022年12月5日号からの抜粋です)

■今回の担当調査員
加賀美勉(56)
PROFILE:百貨店やコンサルティング会社を経て、現在は商業関連メーカーで販促プロモーションの開発にいそしむ。自称“プロの消費者”として百貨店をウオッチし続ける。革靴とワインを語り始めると止まらない

高瀬浩子(46)
PROFILE:百貨店でインポートブランドの販売、広報を経験後、インテリアパーツの輸入・販売代理店に勤務。出産を経験し、今は実務翻訳家として活動。買い物は、マッサージを超えた究極の癒し!と公言

調査日:加賀美調査員2022年11月19日(土)13:00〜 晴れ17℃、11月30日(水)13:00〜、曇り20℃ 高瀬調査員2022年11月19日(土)14:00〜 晴れ 18℃
ILUUSTRATION:ERI KOJIMA

【環境・施設】

加賀美:店内はそれほど広くありません。内装は白を基調とした壁と床、スケルトンの天井というシンプルな構成で、什器もシルバーや白の木調の簡易的なものを使っています。洗練された空間ではないですが、大きなガラス窓から自然光が入り、気持ち良いムードが漂っています。

高瀬:店内には商品に関するポップはほとんどなく、代わりにタグについたQRコードでウェブやアプリに誘導する仕組み。ウェブは写真が充実していて、簡素な店内情報を十分に補完しています。ショールーミング店舗で重要な試着室は、1階に3室が並んでいました。利便性を考えると、フロアやゾーンごとに分散させたほうがよさそうです。

加賀美:試着室は、ステッカーが貼られた部屋や真っ白な植物が置かれた部屋など、それぞれ装飾の嗜好が異なるのが面白かった。SNSで着用画像をアップしてもらう狙いなのでしょう。

この続きを読むには…
残り969⽂字, 画像4枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。