ファッション

「ランバン」親会社が社名変更 伊藤忠との戦略的提携も発表

 「ランバン(LANVIN)」の親会社である中国のフォースン ファッション グループ(FOSUN FASHION GROUP)は、社名をランバン グループ(LANVIN GROUP)に変更した。

 同社はほかにも、オーストリア発のレッグウエアブランド「ウォルフォード(WOLFORD)」、イタリアのメンズウエア「カルーゾ(CARUSO)」、アメリカのウィメンズウエア「セント ジョン(ST. JOHN)」などを擁しており、2021年6月にはイタリアのラグジュアリーシューズブランド「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」を運営するセルジオ ロッシを買収している。

 また、ランバン グループは伊藤忠商事と中国のシューズメーカー、ステラ インターナショナル(STELLA INTERNATIONAL)などと戦略的な提携関係を締結し、1億5000万ドル(約168億円)の資金を調達。取引の詳細は明らかにされていないが、中国の投資会社フォースン インターナショナル(FOSUN INTERNATIONAL)が主要株主であることに変わりはないという。資金調達後の企業価値は10億ドル(約1120億円)以上。

 ジョアン・チェン(Joann Cheng)=ランバン グループ会長は、「当社が擁するブランドの生産は主にヨーロッパで行われているが、今後は最適な生産パートナーをグローバルに探していきたい。また、当社の投資部門は、強いDNAや豊かなヘリテージを持つブランドなどの良い投資先を常に探している」と語った。調達した資金は、アジアやアメリカ市場での事業拡大や、ラグジュアリーブランドの買収などに充てられるという。同氏はまた、将来的には「ランバン」がビューティ市場に参入する可能性があることも示唆した。

 今回、ランバン グループが伊藤忠と提携した目的の一つとして、傘下のブランドを日本市場でさらに成長させたいことが挙げられる。伊藤忠は日本における「ランバン」のライセンス事業を04年から手掛けているほか、日本市場向けのカジュアルブランド「ランバン オン ブルー(LANVIN EN BLEU)」を立ち上げている。一方で、東京・銀座の「ランバン」旗艦店は19年に閉店しており、現在日本に同ブランドの店舗はない状態だ。

 なお、「セルジオ ロッシ」は日本に旗艦店を2店構えているほか、アウトレットやインショップなどを展開。「カルーゾ」と「ウォルフォード」は卸のみとなっている。

 香港を拠点とするステラ インターナショナルは、スポーティーなフットウエアを得意とするメーカーで、取引先には「オフ-ホワイト ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」「プラダ(PRADA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などがある。今後は、ランバン グループが擁するブランドのスニーカーなどを手掛けると見られている。

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