
販売員出身で「誰でもハイクオリティーな写真が撮れる」をモットーに活動するヴィジュアル・アドバイザーの木村麗さんが、主にファッション&ビューティの販売員に「すぐに使える&誰でもできる」インスタグラム攻略法を伝授します。今回はリール編のpart2。知っておきたい4つのテクニックの紹介です。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月5&12日号からの抜粋です)
動画編
ショップ店員だけじゃない、色々使えるリールテクニック
皆さん、こんにちは!毎日これだけ暑い日が続くと、猛暑で体調を崩される方もいるかもしれません。私もこの時期に外で行う撮影レクチャーは、参加するスタッフさんたちが熱中症にならないよう気をつけながら室内で涼んだり日陰を活用しながら行っています。余談ですが、私自身は日焼けしたい派のため(笑)、日傘も差さず、できるだけ太陽を浴びています。個人的に夏の撮影レクチャーは大好きです。今回も前回に引き続き、“ショップスタッフさんがやるべきおすすめリール!”についてお話しします。今回はショップスタッフさんに加え、より幅広く、多くの皆さんにおすすめのテクニックになります!前回の連載(2024年7月1日号)でリールの基礎知識については書いていますので、そちらも合わせてぜひお読みください。
①回転界隈/Today's outfit part2
複数人パターン
「回転界隈」は前回(7月1日号)も紹介していますが、今回は回転界隈の応用バージョンの大人数パターンです! 3〜5人で撮影する複数人バージョンだと、さらに数字がつきやすいです。人数が多くなっても洋服や色をリンクさせ、動作もある程度同じ動きが入るとまとまり感が出ます。例えばサングラスを頭の上に置き、顔を縦に思いっきり振るとサングラスが頭から落ちてくるという定番リールがありますが、大人数で同じ動作をすると、さらに迫力が出ます。動作はいろいろなバリエーションがあり、みんなでピースするといったものでも構いません。何か同じ動きのシーンがあることが重要です。
②どこでもドア
コロナ禍が収束し、国内外へ旅行する機会が増えてきました。そんな旅先で簡単に撮影できるおすすめリールです。旅先に向かう場所と着いた先の2場面を撮影してくっつけるだけの比較的シンプルな動画です。1番のオススメは、旅先に向かう電車のホームや空港で歩く/走る→柱や壁などの後ろを通り過ぎると旅先に変わっている、という「どこでもドア」リールです。このリールは見ていて楽しく、個人的に何度もリピートしてしまうくらい好きなリールの1つです。撮影してくれる協力者が必要で1人で撮れるリールではありませんが、一度やってみて下さい!
③夏のヘアアレンジ
今年の夏は特に暑いのでロングヘアの人がアップスタイルをSNSで調べているケースが増えており、「ヘアアレンジ」リールに多くのニーズがあります。また、夏といえば夏祭りや花火大会!浴衣の「ヘアアレンジ」リールにも数字がつきやすいです。撮影のポイントは、誰でも簡単にまねしやすいアレンジであること。リールは尺の短さが魅力の1つでもあるため、何度も見返して覚えなければならない難しいアレンジより、サクッと動画を見てすぐにできる簡単アレンジの方がベターです。例えば「ヘアゴム1つで愛されまとめヘア」や「自宅にあるヘアゴムやヘアピンで簡単アレンジ」などなど、ヘアアレンジが苦手な方でもできます!くらいのハードル低めのものがオススメ!リールは同じ系統のものを何個投稿してもOKなので、少し難易度を上げたアレンジを紹介したい場合は、「初級編」「中級編」、あるいは「難易度★」「難易度★★」のように、段階を踏んで別リールで投稿していくといいでしょう。
④乾杯リール
「乾杯」リールは音源が決まっていてカチンカチンという音に合わせて編集する、いわゆる「音ハメ動画」といわれる種類のリールです。映るのは手元のみになるのでハードルも低く、とにかく誰かと乾杯するだけなので簡単に撮影できます!撮影時のポイントは、「1.乾杯するアイテムとその背景がリンクしていること」「2.背景はできるだけ空間を使うこと」、の2点です。例えば、ディズニーランドやユニバに行った際に1日の流れを乾杯で表すのもおすすめですし、旅先の記録や最近食べたものだけに絞って乾杯することもできます。内容に特に決まりはなく、乾杯のしぐさをすれば何でもOKです(笑)。
まとめ
今回紹介したのも、実はおすすめしたいリールのごく一部。レクチャーをしていると「繁忙期でなかなか撮影する時間がない」という方も多いですが、一度に撮ろうとせず、どんなリールを撮りたいかだけ決めておき、隙間時間に刻んで撮影しておいてもリールはつくれます!限られた時間といえども、ちょこちょこ撮影しておけば、後々「あ!この動画リールに使える!」なんてことも多々あります。常に動画を撮る意識を持っておくことが重要です。くれぐれも無理はせず、楽しんで撮影投稿していきましょう!
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