
販売員出身で「誰でもハイクオリティーな写真が撮れる」をモットーに活動するヴィジュアル・アドバイザーの木村麗さんが、主にファッション&ビューティの販売員に「すぐに使える&誰でもできる」インスタグラム攻略法を伝授します。今回のテーマは「フードをオシャレ&美味しく見せる撮影術」。販売員にとって年末・年始から続いた大忙しな毎日からちょっと落ち着くこのタイミングで、味だけじゃなく見た目も美味しくなる撮影術を伝授します。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月12日号からの転載です)
気をつけるポイントは「シズル感」と「色味」
私はレクチャーで、飲食に限らずこの「シズル感を大切に」という言葉をよく使うのですが、食べ物写真の「シズル感」とは、その食べ物や飲み物がどれだけおいしそうに見えるか、です。例えば、夏の冷えたお水を写真で表現したい!という時に、コップに水滴がついているだけでキンキンに冷えた感じや喉越し爽やかな感じを出せますよね。温かい食べ物では湯気や、チーズのとろ〜りとろける感じ、あるいは食欲をかき立てたいときはパンケーキにかけるバターやシロップの溶け出す瞬間やツヤ感など、それぞれの特徴を生かしたシズル感を意識することが大切です。また、色味もとても重要で、例えばサラダを撮影する際には、野菜の鮮度をよりよく見せるため色味を引き立てましょう。要は食欲をそそるか、おいしそうに見えるかが大切なポイントです。
上記をふまえ、これから紹介する撮り方に挑戦してみてくださいね。
撮り方① 安定の真俯瞰(ふかん)撮り
インスタグラムといえばこの撮り方!というほど定番の撮り方です。余白あり/なし、はお好みで使い分けて良いのですが、ここ数年のトレンドは極端に余白がある写真より、主役がある程度目に留まるくらいの余白の方が数字につながる傾向にあります。とはいえ、やはり背景も重要です。例えば、とてもすてきなテーブルがそこにあれば、ぜひともそのテーブルの面積を多めにして撮影してください。
【撮影のコツ】 真上から撮影するとスマホの影や人影の写り込みが気になりますよね。そんな時にはポートレートモードもしくは広角レンズでの撮影がオススメ。広角の場合はトリミングがマストになります。動画の場合はシネマモードで背景をぼかしてみましょう。ぼかしの度合いは後で調整できるので、メリハリや奥行きをつけたいときに活用しましょう。
撮り方② 見切れドアップ撮り
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