
「WWDJAPAN」取材班が分析した2026年春夏メンズトレンドを、国内の有力店バイヤー6人に「売れるかどうか」の目線で10点満点で採点してもらった。パジャマ、花柄、ビーチサンダルなど、スタイリング力が試されそうなピースも多かったシーズンだが、各人の見解は果たして。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月28日号からの抜粋です)
■参加バイヤー
・小石川昌弘/阪急メンズ大阪・東京 バイヤー
・内山省治/ユナイテッドアローズ ブランドディレクター
・鈴木浩矢/インターナショナルギャラリー ビームス メンズディレクター
・浅野康行/リステア メンズバイヤー
・大澤錬/ミッドウエスト バイヤー・プレス
・小山逸生/アマノジャク ディレクター
※各バイヤーに、「10=絶対売れると期待する今季のイチオシで、買い付けも非常に注力した」〜「1=売れないだろうから自店では扱わない」の10段階で評価を依頼し、集計した。掲載している写真は「WWDJAPAN」編集部が選定しており、バイヤーの回答内容との関連性はない
プライベート エスケープ
PRIVATE ESCAPE

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ルーズ過ぎる印象にならないようにスタイリングでアーバンに昇華させることが重要。例えばボクシーショーツにはTシャツやブラウスをインしてスッキリさせ、いい意味で「部屋着感」を排除。足元にはコーディネートを締めるレザーやスエードシューズ。しかし、依然として正統エレガンスの勢いが大半の中、浸透するかは未知数。
リゾート感や透け感、軽快でリラックスしたムードはとても新鮮だが、メンズとしてはスタイリング全体で表現していくのは難しいと感じる。1アイテムを取り入れて楽しむスタイルにリアリティーがあると思う。リネン素材で表現するスタイリングもよさそう。
多くのブランドでこのニュアンスの洋服は提案されていた。ただ、やはりそのまま取り入れるのは日本人には難しいと思う。一部の若年層の、美容にも気を使っているような方などは、取り入れていても違和感はないかもしれない。いずれにしても、かなり感度高めな方に限定されたスタイルかと思う。
年々暑くなる気候から、軽やかな素材感やリラックス感は必須だが、過度に「透け感」や「親密性」を強調したものは、日本ではターゲットが極端に減ってしまう印象。
清涼感のある素材は店頭でも引き続き好評だ。都会的な装いに少しエッジを効かせたスタイルがナウな気分。また美容への関心が高い若い男性には夏の日焼けを避けるため、透け感のあるロングのシアーアイテムの受けがいい。
シースルーやセカンドスキンのようなアイテムはすでに確立された支持が感じられるが、リゾート的なニュアンスの潮流というよりも暑さに対しての選択肢になっている感じ。さまざまなスタイルに部分的に取り入れられている要素ではあるので、どう広がっていくか引き続き注視していきたい。
インテンショナル ステイプル
INTENTIONAL STAPLE

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