
酷暑の中、素材の“涼感”はこれまで以上に重要に。クワイエット・ラグジュアリーの流れが続く中で、“ステイプル(定番)”のこなし方にもアップデートが求められている。ここでは、2026年春夏メンズコレクションの現地取材を通じて見えてきたトップス&アウター、ボトムスの最新傾向を分析する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月28日号からの抜粋です)
OUTERWEAR & TOPS
アウターは酷暑の中で地厚な素材がリアリティーを失い、「カラー(KOLOR)」のようなナイロンタフタ素材で作った風をはらむ超軽量コート、「ヘルノ(HERNO)」のようなシャツジャケットが提案の中心となった。その一方で、“主役”の存在感を漂わせたのがシャツ。「アミ(AMI)」「シュタイン(SSSTEIN)」が見せたように、コットンポプリンやトロピカルウールなど薄手素材やロング丈のレイヤリング、肌見せ、腰巻きなどのスタイリングテクニックを駆使し、個性と抜けを作るのが今季らしい提案だ。「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」が連発したパジャマシャツは、ややリラクシーになりすぎるムードを中和する、レザーやテーラードアイテムとの相性がいい。「カシミ(QASIMI)」「ターク(TAAKK)」は、ニットを溶けてしまいそうなほど緩く・甘く編んだり、肌が透けるほど薄く作ったりして、夏のトップスとして実用化させた。
SUPER LIGHT WEIGHT COAT
超軽量のロングコート
SHIRTS JACKET
シャツジャケット
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