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連載 エディターズレター:MARKET VIEW 第60回

虎の子「オニツカタイガー」

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銀座通りの「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」の行列は、今や街の名物です。買ったばかりのスニーカーが入った紙袋を持ち、店の前で記念撮影する訪日客の姿が絶えません。

「オニツカタイガー」の売上高はコロナ前の2019年度の456億円に対して、コロナ後の24年度は954億円、25年度は1200億円の見通しです。同事業について、アシックスは新しい事業戦略を発表しました。

「オニツカタイガー」はアシックスにとって「虎の子」です。

もともと創業時の1949年から77年まで販売してきた競技用シューズで、長距離走、バスケ、テニスなどの選手に支持されてきました。四半世紀に及ぶ休止期間を経て2002年に復刻した際、ファッションスニーカーへと一新します。まず欧州、その後アジアに人気が飛び火しました。注目すべきはカテゴリー利益率(営業利益率に相当)が34.0%と飛び抜けて高いことです。“メキシコ66”(1966年発売)を筆頭に、過去の競技用シューズが高級スニーカーとして高い利益を稼ぎ続けているのです。

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