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YKKが東京にR&D拠点開設、AIやロボット分野の研究機関やスタートアップと連携

YKKは2月3日、R&D(研究開発)センターの東京オフィスを東京・三田(住所:港区三田3-5-27 住友不動産東京三田サウスタワー19階)に開設する。YKKは世界70カ国・地域に拠点があるが、富山県黒部の本社にあるR&Dセンターを「技術の総本山」として位置づけている。さらなる技術開発力の強化と技術人材の確保などを目的に首都圏に拠点を構えることで、専門技術を有する大学や研究所、スタートアップと連携する。東京オフィスの床面積は約400㎡でオフィス機能に加え、最先端の機器などを設置した実験室も備える。

ターゲットとするのはデジタル技術分野で、具体的にはロボティクス、シミュレーション、スマートファクトリーの専門技術機関とコラボレーションする環境を整える。テーマごとに社外の技術者とネットワークを形成し、より高度なレベルで技術を展開する狙い。当初は5人が常駐し、3年後には30人まで増やす。実験室に設置する機器は「詳細はあかせないが、AIによる画像解析機能を備えたロボットなどを設置する」(YKK広報)という。

YKKは主にファスナーとサッシ/窓事業を展開しているがR&Dセンターはこの2つの事業にまたがる。ファスナー事業では、ファスナーの製造装置から自社で開発・生産、世界の自社ファスナー工場に供給し、ファスナーを生産していることが、同社のファスナー事業の強みの源泉になっている。東京のR&Dオフィスでは28年度までに数テーマを事業分野に落とし込む。

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