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「プラダ」が中国EC「セコー」と契約トラブル 「セコー」の資産凍結を認める仲裁判断が下る

 「プラダ(PRADA)」は今年初め、契約トラブルを理由に中国における長年のECパートナー「セコー(SECOO)」の資産1100万人民元(約2億9000万円)以上を凍結する仲裁判断の執行を上海市嘉定区人民法院に対して要求していたところ、人民法院は7月5日に「プラダ」の要求を認め、「セコー」関連の資産を1年間即時凍結した。

 プラダ グループ(PRADA GROUP)傘下の「プラダ」および「ミュウミュウ(MIU MIU)」は2019年6月から「セコー」での直販を開始。「セコー」の最盛期にはこれらのブランドのほかに「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」「ロジェ ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「トッズ(TOD`S)」「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」など3800以上の国内外ブランドを扱い、40万点以上の仕入れを行っていたが、最近は「JDドットコム(JD.COM)」や「Tモール(TMALL)」といった大手EC企業との競争に苦戦を強いられていた。

 セコーは21年度決算で5億6600万人民元(約107億5400万円)の純損失を計上。売上高は31億3000万人民元(約594億7000万円)で、前年同期の約半分にまで落ち込んだ。その結果、セコーの株価は、最高値が1株14.46ドル(約1900円)(18年)だったのに対して、現在は1株27セント(約36円)にまで下落している。

 また、中国のオンラインユーザーのクレームプラットフォーム「ブラック キャット(Black Cat)」には「セコー」に対して30日間で1000件以上のクレームが集まっている。多くは「セコー」が理由もなく顧客が購入した商品を発送しないことを非難した内容だった。

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