ファッション

LVMH買収後のティファニーはどうなる? アナリストが予想

有料会員限定記事

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は10月29日、当初中止を表明していたティファニー(TIFFANY & CO.)の買収について、買収価格を当初の1株当たり135ドル(約1万4000円)から131.50ドル(約1万3600円)に引き下げて実行する旨の契約を締結したことを明らかにした。買収の完了は2021年初頭を予定しており、両社は契約の合意に伴い、泥沼の様相を呈していた訴訟問題についても申し立てを取り下げる。

 米資産運用会社バーンスタイン(BERNSTEIN)でラグジュアリー分野を担当するルカ・ソルカ(Luca Solca)=シニア・リサーチ・アナリストは、「LVMHは大衆に向けて特別感を発信することに長けている。それはティファニーが最も恩恵を受けるメリットだろう。LVMHは当初162億ドル(約1兆6848億円)でティファニーの株式公開買い付けを行うと発表していた。ティファニーは現在も同様のポテンシャルを持っていると思うが、現状のリーダーシップでは力不足だろう。LVMHが今後ティファニーの新しいリーダーを任命するのは当然の流れだ。おそらくジュエリーのデザインに精通した人物が必要だ」とコメントした。

 現在、ティファニーのチーフ・アーティスティック・ディレクターはかつて「コーチ」のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターだったリード・クラッコフ(Reed Krakoff)が務めている。ソルカ=シニア・リサーチ・アナリストはLVMHがジュエリーデザインをアップデートし、時計のデザインも若返らせて、店舗ネットワークの合理化や、デジタル業務とブランドコミュニケーションの改善を図るだろうと予測する。「LVMHはティファニーの価値を高めるために必要なものを持っている」と語った。

この続きを読むには…
残り1233⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

東京デザイナーがさらけだす“ありのまま”【WWDJAPAN BEAUTY付録:「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」結果発表】

3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天ファッション・ウィーク東京(RAKUTEN FASHION WEEK TOKYO以下、東コレ)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったことでした。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。