2024〜25年にかけて、苦戦する企業のトップ交代の人事が相次いだ。各社新たなリーダーの下で再建を図っている。また情報発信基地として旗艦店を出店する動きも目立ち、日本市場の重要性が窺える。ますます競争が激化するビューティ業界で、成長のカギを握るのはイノベーションの追求や体験価値の創出だろう。世界の有力なビューティ企業13社を売上高順に紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月7日号からの抜粋です。
総合
ロレアル
L’ORÉAL
(フランス)
ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)CEO
2024年12月期売上高
約7兆2億円 ↑+5.6%
(434億8000万ユーロ)
最近の注目動向
昨年9月に韓国コスメ「3CE」、10月に美容施術スキンケアブランド「スキンシューティカルズ(SKINCEUTICALS)」を日本に再上陸させた。流通はオンラインを強化し、「タカミ(TAKAMI)」「ランコム(LANCOME)」をアマゾン(Amazon)で発売。また「ミュウミュウ(MIU MIU)」のビューティライセンス契約や韓国スキンケアブランド「ドクタージー(Dr.G)」の買収、オマーン発フレグランスブランド「アムアージュ(AMOUAGE)」の少数株式を取得することで、ポートフォリオをより豊かにした。今後は若年層を中心とする人口増と経済成長が期待できるアメリカや、今後存在感をより高めていくと考えられるZ世代と男性をターゲットに事業を推進する。テクノロジーの追求ではロンジェビティ(長寿)をテーマに据え、バイオ企業などと連携を進めている。
傘下ブランド
プロフェッショナルプロダクツ事業本部
「ロレアル プロフェッショナル(L’OREAL PROFESSIONNEL)」「ケラスターゼ(KERASTASE)」「レドケン(REDKEN)」
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