多くの化粧品企業は、中国市場の経済・消費低迷の影響を受け打撃を受けている。単一市場への依存から脱却し、多角的な市場戦略を模索する動きが加速する。具体的には東南アジアや北米市場への投資拡大、国内市場での高付加価値商品の強化、生成AIを活用したパーソナライズドサービスやデジタルマーケティングによる新規顧客などがある。グローバルとローカルの両面で持続的な成長戦略を構築する日本の主要ビューティ企業16社を紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月7日号からの抜粋です)
総合メーカー
資生堂

2024年12月期 売上高
9905億円 ↑+1.8%
(詳細はこちら参照)
コーセー
2024年12月期 売上高
3227億円 ↑+7.4%
最近の注目動向
メジャーリーガーの大谷翔平選手との広告契約は継続中で、広告に起用した「コスメデコルテ(DECORTE)」は日本で過去最高の売上高を更新した。「雪肌精」「エレガンス(ELEGANCE)」「ソフティモ(SOFTYMO)」「クリアターン(CLEAR TURN)」なども好調で百貨店ブランドから量販向けブランドまで好結果を残した。グローバル化を推進する中で“脱・自前”を掲げ、10年ぶりのM&Aを実施。2024年12月にタイ発ウェルネスブランド「パンピューリ(PANPURI)」を買収、25年1月にインド発D2Cスキンケアブランド「フォックステイル(FOXTALE)」と戦略的提携を結んだ。これらによりブランドポートフォリオを強化し30年には海外売り上げ比率を50%以上に掲げる。
傘下ブランド
「コスメデコルテ」「雪肌精」「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」「アディクション(ADDICTION)」「ヴィセ(VISEE)」「ファシオ(FASIO)」「ソフティモ」「米肌」「タルト(TARTE)」「アルビオン(ALBION)」「カルテHD(CARTE HD)」「スティーブンノル(STEPHEN KNOLL)」「パンピューリ」「フォックステイル」など
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