
2025年12月期の国内化粧品大手4社の決算が出そろった。国内市場は底堅さを維持する一方、中国およびトラベルリテールを巡る環境はなお厳しい。海外の収益力や構造改革の進捗が業績を左右し、各社の対応力に差が表れた。(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月23日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)
国内は底堅く、 海外の構造改革が焦点
資生堂は最終赤字が拡大した。2025年12月期(国際会計基準)は、売上高が前期比2.1%減の9699億円、本業の儲けを示すコア営業利益が同22.4%増の445億円だった。営業損益が287億円の赤字(前期は75億円の黒字)、純損益は406億円の赤字(同108億円の赤字)となり、赤字は2期連続で拡大した。
ブランド別では「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「エリクシール(ELIXIR)」が伸長したものの、米州事業が重荷となった。同事業の売上高は同10.1%減の1065億円、コア営業損益は115億円の赤字(前期は92億円の赤字)となり、「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」の在庫圧縮などが響いた。一方、日本事業は底堅く、売上高は同0.4%増の2953億円、コア営業利益は同50.6%増の389億円だった。12月以降は中国人旅行者の減少で訪日客需要が鈍化したが、国内客が緩やかに伸び、3年連続でシェアを拡大した。
中国・トラベルリテール事業は売上高が同4.3%減の3422億円、コア営業利益が10.4%減の645億円だった。「W11(独身の日)」では値引き競争が続く中でECが伸長した。海南島では回復の兆しが見られるものの、26年は厳しい環境の継続に伴い、減収を見込む。全体では、米州の立て直しなどを通じて増益を目指す。
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