
TSIホールディングス(HD)は、東洋エンタープライズ(小林亨一社長)およびその販売会社であるレイラニトレーディング(同)の株式を取得し、子会社化する。4月10日開催の取締役会で決議し、同日発表した。TSI HDは東洋エンタープライズの株式87.7%、レイラニトレーディングの株式100%を取得予定。株式譲渡契約の締結日および実行日は協議中で、取得価額は非公開。
東洋エンタープライズは1940年代創業の「港商商会」が原点。同社は当初生地の輸出入に始まり、米軍基地周辺での露店商から米兵向けの土産物(スーベニアジャケット=スカジャン)の納入業者として成長。今も“本物”を追求すべく、当時の素材・裁断・縫製、空気感を再現したミリタリーカジュアルウエアを製造販売する。主力ブランドに「テーラー東洋(TAILOR TOYO)」「バズリクソンズ(BUZZ RICKSON’S)」がある。
東洋エンタープライズの2025年10月期業績は、売上高44億5500万円、営業利益9億4600万円、当期純利益7億1800万円。レイラニトレーディングの25年7月期業績は売上高4億3100万円、営業利益9900万円、当期純利益7900万円。いずれも直近3カ年は増収増益で進捗している。
TSIグループは中期経営計画「TSIイノベーション プログラム 2027(TSI INNOVATION PROGRAM 2027)」(24年4月策定)でブランドポートフォリオ戦略の推進と新市場領域への進出を成長戦略に掲げ、M&Aによる販売力強化を進めている。今回のM&Aにより、直近大きく成長している「アヴィレックス(AVIREX)」「アルファ インダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)」などと並び、アメカジ市場のシェア拡大を目論む。限定ラインの展開や自社EC「ミックスドット トーキョー(mix.tokyo)」を活用した新たな顧客層の拡大、海外市場開拓などのシナジーも見込む。