「カルヴェン(CARVEN)」は、新たなデザイナーとして、「サンローラン(SAINT LAURENT)」のカイ・ラファエル・ネセルラート(Kai Raffael Nesselrath)=ヘッドデザイナーの任命を検討しているようだ。米「WWD」が情報筋の話として報じた。本件について、同氏および「カルヴェン」のコメントは得られなかった。なお、マーク・トーマス(Marc Thomas)前デザイン・ディレクターは、4月2日に退任を発表している。
「サンローラン」に約10年在籍
ネセルラート=ヘッドデザイナーはイタリア生まれで、国立ローマ美術学院(Accademia di Belle Arti di Roma)および服飾専門学校ポリモーダ(POLIMODA)を卒業。2016年に「シャネル(CHANEL)」に加わり、オートクチュール部門のイベント制作やウエアのデザイナーアシスタントを務めた。同年10月、ウィメンズウエアショーのジュニアデザイナーとして「サンローラン」に入社。19年には同部門のデザイナーに、23年には同シニアデザイナーに昇進した。24年9月から現職。
「カルヴェン」について
「カルヴェン」は、1945年にマダム・カルヴェンことマリー・ルイーズ・カルヴェン(Marie-Louise Carven)が、オートクチュールメゾンとしてパリで創業。自身のように小柄な女性が美しく着られるよう、優れたカッティングと着心地のよさを追求し、モダンでエレガントな作風を確立した。93年、84歳で引退。その後もクチュールは継続していたが、2009年にギョーム・アンリ(Guillaume Henry)がクリエイティブ・ディレクターに就任したことを機に、コンテンポラリーブランドとしてアップデート。以降、クリエイティブのトップは何度か変わっており、最近では23年2月から25年1月までルイーズ・トロッター(Louise Trotter)が率いていたが、同氏は「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のクリエイティブ・ディレクターに就任。これに伴い、同年3月からトーマス前デザイン・ディレクターがクリエイティブを手掛けていたが、前述のとおり26年4月2日に「ほかの機会を追求するため」退任した。
次のショーは27年春夏シーズン?
なお18年には、「カルヴェン」を上海のアイシクル・ファッション・グループ(ICICLE FASHION GROUP、現ICCFグループ)が買収。同社はトーマス前デザイン・ディレクターが退任した際、「今後については追って発表する」とし、次にパリでショーを開催するのは27年春夏シーズンになる見込みと示唆している。