ジュエリー
インバウンド消費の落ち込みも少なく、度重なる値上げにもかかわらず売れ続けるジュエリー。昨年は、「カルティエ(CARTIER)」や「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のアジア最大旗艦店が銀座に登場するなど、ジュエラーの存在感が増している。地金高騰の継続が予想される今年、業界はどの方向へ向かうのか?(この記事は「WWDJAPAN」2026年1月5日&12日合併号からの抜粋です)
記者はこう見る!

益成恭子/編集部記者
2025年、印象に残った取材
「シャネル(CHANEL)」が京都で開催したハイジュエリーイベント。故ディレクターのパトリス・ルゲロー(Patrice Leguereau)の集大成ともいえる最後のコレクションは、華やかさとはかなさが融合した感慨深い作品ばかりだった。
2026年、こんな取材がしたい
消費者の関心が資産価値に向いている今、ジュエリーの価値を大きく左右する宝石や地金といった素材、職人技について取材したい。ジュエリーの製造現場におけるイノベーションについても興味がある。
ILLUSTRATION : UCA
地金高騰で本物志向へシフト
普遍的な資産価値が重要に
2025年のジュエリー市場は引き続き活況だった。全般的な物価高により、消費者の視線は今まで以上に商品そのものの価値へ向いている。継続的な金相場高騰により、ジュエリー市場における需要も貴金属を使用したファインジュエリーへシフト。度重なる値上げをしても売れ続けている。ジュエリーであれば日常的に着用して楽しめるし、二次流通で価値が上がる可能性がある。そういった面からも、多くの消費者の間で、ジュエリーが資産価値として定着した。
高額品のインバウンド消費の落ち込みが見られる中、ジュエリーは国内客に支えられているという声が多く、多くの百貨店のジュエリーの売上高は2ケタ増だ。 “ご褒美需要”がジュエリーへシフトし、需要が多様化する一方で、地金の高騰で低価格帯のジュエリーの提案が難しくなっている。そこで、ジュエリーを資産価値と捉える消費者の需要は、エントリーから中価格帯へと移りつつある。
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