ファッション

LVMHのティファニー買収問題 買収価格引き下げで合意なるか

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)によるティファニー(TIFFANY & CO.)買収について、両社が買収価格の引き下げについて協議していると複数のメディアが報じた。

 買収を発表した2019年11月当初は1株あたり135ドル(約1万4000円)で合意していたところ、両社は1株あたり130~135ドル(約1万3500~1万4000円)で協議中だという。報道を受けてティファニーの株価は急上昇し、27日の終値は前日比4.93%増の128.88ドル(約1万3400円)となった。関係筋によると、協議は継続中だが依然として「決裂する可能性もある」という。

 両社からはいずれもコメントを得られなかった。

 時価総額2110億ユーロ(約26兆円)ともいわれるLVMHにとって、この値下げは直接的な意味はないといえる。しかし、LVMHとティファニーが法廷闘争を繰り広げている現在、LVMHにとって不利な判決を裁判所に下されるよりも値下げに応じて買収を実行した方が得だと考えている可能性もあるという。一方で、例え買収が実行されたとしても、これまで両社が激しく対立していたことによる「ダメージコントロールは必至だ」と情報筋は話す。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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