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「ブルガリ」創業家出身のフランチェスコ・トラーパニ元CEOが死去、享年68 「ティファニー」取締役としても活躍

ブルガリ(BVLGARI)は9月11日、創業家出身のフランチェスコ・トラーパニ(Francesco Trapani)元最高経営責任者(CEO)が死去したことを発表した。68歳だった。

同社は、「フランチェスコ・トラーパニ氏の訃報に際し、深い悲しみとともに哀悼の意を表します。彼は先見性のあるリーダーであり、当メゾンの現代史におけるキーパーソンでした。その比類のない貢献と揺るぐことのない献身、長きにわたって残るレガシーに感謝をささげます。そのスピリット、大志、美に対する情熱は、今後も私たちをインスパイアしてくれることでしょう。ご家族とご友人の皆様に心からお悔やみを申し上げます」と声明を発表した。

「ブルガリ」や「ティファニー」の経営幹部などを歴任

故トラーパニ氏はブルガリの創業者であるソティリオ・ブルガリ(Sotirio Bulgari)のひ孫にあたり、1984年に同社のCEOに就任。2011年にLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)がおよそ52億ドル(約7696億円)でブルガリを傘下に収めた際に、LVMHウォッチ&ジュエリー部門の会長兼CEOに就任した。16年までLVMHの取締役を務めた後、17年3月にティファニー(TIFFANY & CO.)の取締役に就任。これは“もの言うアクティビスト投資家”のジェナ パートナーズ(JANA PARTNERS)と合わせ、ティファニーの株式を5.1%保有していたことによる。しかし、LVMHが19年11月にティファニーを買収した数日後に退任した。

これについて同氏は、「ティファニーの経営に関して意見の相違があるわけではなく、米上場企業のルール上、買収後は個人的なプロジェクトなどができなくなるため退任した。LVMHには私の一族が130年にわたって経営してきたブルガリを売却しているし、友人も多くいる。私はLVMHの株主でもあるし、悪感情は全くない」と説明している。

その言葉通り、同氏は19年に英投資会社ブルーベル・キャピタル・パートナーズ(BLUEBELL CAPITAL PARTNERS以下、ブルーベル)を2人のビジネスパートナーと共に設立。やはりアクティビスト投資家として、ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)、ダノン(DANONE)、グラクソ・スミスクライン(GLAXOSMITHKLINE)、ルフトハンザ・グループ(LUFTHANSA GROUP)、そしてコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)などに投資していたが、21年後半にブルーベルを離れている。

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