サブスクレンタル「エアークローゼット」を展開するエアークローゼットは2025年6月期、上場後3期目にして黒字化を達成した。売上高は前期比17.6%増の49億5700万円、営業利益は1億200万円(前期3500万円の赤字)。服のサブスクレンタル事業は使用後にクリーニングが必要など、管理・仕組みが複雑で、これまで成功といえるモデルケースがなかった。創業者でもある天沼聰社長兼CEOにサブスクレンタル事業の可能性と課題を聞いた。
WWD:サービス開始から10年、上場後3期目にしての黒字化だ。順調に見える。
天沼聰社長兼CEO(以下、天沼):上場のタイミングで黒字化は約束していた。もともと仕入れと広告費を調整することで黒字化はできる状態ではあったが、成長のための投資も必要だ。成長を維持しながら黒字化をすることができたのでイメージ通りという感じだ。まさにスタートライン。ここからマスに向けて広げていく。
WWD:着古されるため、貸し出せる回数に限界があり、返却後のメンテナンスにも手間がかかる服のレンタル事業は収益化が難しそうだと感じていた。
天沼:実際に、独立したファッションレンタル事業で黒字化できている企業は世界的に見てもなく、規模でも知名度でも先行する米国の「レント・ザ・ランウエイ(RENT THE RUNWAY)」も1度も黒字化していない。
WWD:どうしてエアークローゼットは黒字化できたのか?
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