睡眠に特化する企業は、どの分野に注目し、開発を進めているのか。睡眠の研究が進み、市場が広がり、一般の睡眠への関心も高まる中、“睡眠ソルーション企業”として変革を進める西川、スタンフォード大学の西野精治教授が参加するブレインスリープ(BRAIN SLEEP)、高機能なマットレスが人気のオーストラリア発「コアラ(KOALA)」を販売するコアラスリープジャパンの3社に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月12日号からの抜粋です)
OUR DAILY ESSENTIALS

(左)安藤翠/西川 研究開発室 東京オフィス 日本睡眠科学研究所
(右)田尻和香/西川 商品第4部第1課
田尻和香:“ニューミン コスメティックス シリーズ”のピローケースを愛用。カバーを替えるだけなので、忙しくても使えるのがうれしい。朝起きたときの寝癖のつき方、髪の毛の広がりが少なくなったように感じる。
PHOTO : TAMEKI OSHIRO
睡眠を“整える”だけでなく、“生かす”へ
1566年創業の西川は、睡眠研究の科学的知見を培いながら、“睡眠ソルーション企業”として商品だけでなく、サービスも提供する。最近、ヒットしているのは、“美容睡眠”がコンセプトの“ニューミン コスメティックス シリーズ”だ。体温や摩擦により、ビタミンEが放出される構造の繊維を使用したピロケースやタオルなどをそろえる。布製品でありながら、医薬品医療機器等法による「化粧品」として届け出されている。「寝ている間の無防備な時間を活用しようと開発し始めた。保湿効果もあり、手軽かつ効率的に肌を健やかに保つ。洗濯しても効果は継続するし、眠っている間にケアできるので、タイパがいいと好評だ」と商品第4部第1課の田尻和香さん。
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