漫画家・藤本タツキによる漫画「ルックバック」が映画監督・是枝裕和が監督・脚本・編集を務め、実写映画化される。同作は2026年公開で、すでに日本だけでなく、韓国、台湾での上映も決定している。
12月21日のジャンプフェスタ2026の会場で、本編映像初解禁となる30秒の超特報映像と、是枝監督コメント動画が発表された。
超特報は漫画を描く手元と音からスタート。音楽にのせ、藤野の背中、どてら姿の京本の背中、漫画を描く2人などが、移り変わる季節とともに描かれ、原作の名場面が思い起こされるシーンも垣間見える。今回、是枝監督の希望で、全編フィルムでの撮影を敢行。映画では初タッグとなるカメラマン・上野千蔵とともに、美しい四季とあわせて藤野と京本の姿を丁寧に映し出している。
是枝監督コメント
是枝監督のコメントは7月の撮影時に、秋田県にかほ市で収録したもので、原作漫画「ルックバック」への思いなどが語られる約2分の映像。なお、撮影は2025年2〜4月、5月で冬・春編、7月に夏編、11月に秋編と長期にわたって行われた。
音楽は坂東祐大
音楽はドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」、アニメ「怪獣8号」などの映像作品や米津玄師、宇多田ヒカルらの楽曲を手がける音楽家・坂東祐大が担当。坂東は是枝監督の演出するCMに音楽で参加したことはあるものの、映画では初めての仕事となる。今回、超特報の解禁に合わせて、坂東からのコメントも発表された。
「大学院生の頃、早稲田松竹で『歩いても 歩いても』と『海街diary』の二本立てを観た日、是枝監督がふらりと劇場に現れ、上映前に挨拶をされたことがありました。いつか是枝組に参加してみたい――そう思うようになって、10年以上が経ちます。そして今回、初めて是枝組の映画に参加させていただくことになりました。藤本タツキ先生の唯一無二のストーリーのもと、素晴らしい演技、四季折々の美しいにかほの風景、そしてその時間を丁寧なまなざしで捉え刻み込まれた格調高いフィルム映像。音楽でもこの世界を丁寧に紡げていけたらと思います。ご期待ください」坂東祐大)。
