人気ヘアサロン「SHIMA(シマ)」は1月21日、公式インスタグラムにて、病気療中だった嶋義憲「SHIMA」創業者が1月5日に死去したと報じた。享年84歳。公式インスタグラムで、嶋香緒里「SHIMA」代表は以下のようにコメントしている。
「誰よりも厳しく、誰よりも審美眼があり、そして誰よりも先を見ていた父。常に“カッコいい!見事!”を追い求め、自分にも、人にも妥協のない高いレベルを求める。それは時に厳しく、周囲には苦しさも伴いましたが、その分、深く成長させられました。若き日に単身アメリカ・シアトルに渡り、見たことのない世界で受けたセンセーショナルな刺激。その経験が、父の人生の核を作り、53年という長きにわたり、第一線で美容室『SHIMA』を経営する情熱を持続させたのだと思います。美容師として、そして経営者として、長年多くの人を育て、引っ張り続けてきた父。これからは父の教えを胸に、更に精進して行きます」。
嶋義憲さんは1961年に渡米し、美容師ライセンスを取得。帰国後、71年に東京でヘアサロン「SHIMA」を創業。青山、原宿、銀座などの主要タウンに店舗を拡大し、いわゆる“ブランドサロン”を確立する。創業から50年以上の長きにわたり、トレンドの第一線に在り続けるという唯一無二のサロンを築き上げた。
なお昨年9月、嶋義憲さんは“全ての始まりとなった原点”を記した書籍“The Philosophy of SHIMA”を刊行した。刊行に際し、同氏は「私の原点は、60年代のアメリカ。シアトルで過ごした青春時代にあります。あの街の空気やカルチャーは、今も色濃く私の中に息づいており、その後の人生において欠かせない指針となりました。この特別な時間と空間から得た感覚や刺激が、やがて創造性を支える源となったのです。世界に目を向け、時代の先を感じ取る姿勢。それこそが、私の生き方そのもの。第一線を走り続けるための原動力なのです」とコメントしている。
その「時代の先を感じ取る姿勢」こそが、世界に誇れる日本のサロン業界の礎になっている。