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H&Mに重くのしかかる「在庫問題」 齊藤孝浩のファッション業界のミカタVol.14

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 企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)の著者でもある齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回は前回に引き続き、H&Mの決算から同社の課題を解説する。(この記事はWWDジャパン2020年6月8日号からの抜粋です)

 H&Mの低迷の理由として、前回(5月11日号)は大量出店による販売効率低下と、調達先の東南アジアへのシフトで、店頭の面白みが減ってしまったことを挙げました。今回は“在庫問題”についてお話しします。

 在庫を話題にする際、一般的には期末在庫を基準にした「在庫回転率」を指標にすることが多いです。しかし、例えば年間4回、商品が回転しているなどの計算をして、前年との効率の比較はできても、企業のどのタイミングの在庫を切り取るかによっても変わりますので、意外と実感が持てる数字が出ないことが多いんです。そのため、小売業の場合、これから未来の売り上げにつながる何日分の在庫を持っているか?を表す在庫日数、または在庫週数の方を重視しています。

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