ファッション
連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY 第225回

勢いのなかったバッグ&シューズの海外専業ブランドに復調の兆し

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2、3年ほど前、プレタポルテはもちろん、バッグやシューズ、サングラスから時にはビューティまでを手掛ける“総合ラグジュアリー・ブランド”の勢いは凄まじく、バッグやシューズ専業ブランドは押されまくっていた印象でした。“総合ラグジュアリー・ブランド”は世界観の表現に長けているし、自らスタイルトレンドを生み出しているからこそ、時流に即したバッグやシューズを先んじて開発できます。一方、専業ブランドはどうしても後塵を拝しがち。加えてバッグ専業ブランドはシューズ、シューズ専業ブランドはバッグとお隣のカテゴリーにも挑戦しましたが、その多くは“総合ラグジュアリー・ブランド”のバッグやシューズには到底敵わず、埋没していった印象がありました。

ところが最近、“総合ラグジュアリー・ブランド”は停滞。代わって専業ブランドが再び輝きそうな気配があります。

例えば「コーチ(COACH)」は、特に業界では劇的な復活を果たしたと高評価なブランドです。2025年度の6月期決算では、売上高は前期比9.8%増の55億9850万ドル(約8229億円、為替レートは決算発表した25年8月当時に準じる)。アフォーダブル・ラグジュアリーから自己表現を望むZ世代に向けた“エクスプレッシブ・ラグジュリー”ブランドへの転換を図り、特に若い世代の人口が増えている米国市場で大復活。若い世代の意見を徹底的に取り入れたマーケット・イン戦略も奏功し、タペストリーは同じ成功体験を「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」にも応用しようとしています。

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