ファッション

ラッパーのジェイデン・スミスが「クリスチャン ルブタン」のメンズ・クリエイティブ・ディレクターに就任

クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」がブランドのメンズ・クリエイティブ・ディレクターにラッパーで俳優のジェイデン・スミス(Jaden Smith)を起用した。クリスチャン・ルブタンは、「彼はとても親切で、とても謙虚で、そして何よりとても興味深い人でした。彼の在り方、服装、考え方がね」と話した。ジェイデンによる初のコレクションは、2026年1月のパリ・メンズ・ファッション・ウイークで発表予定。年に4回、シューズとレザーグッズ、アクセサリーのコレクションに携わり、キャンペーンやイベントも統括するという。ブランドのメンズビジネスは、最盛期には売上高の1/4を占めたものの、現在は1ケタにまで落ち込んでいるという。27歳のジェイデンが、62歳のルブタンの片腕となる。

ジェイデンは、「私の人生における最大の栄誉の一つ。大きなプレッシャーを感じている。連絡をもらった時は、本当に驚いたが、私たちの取り組みを世界にお見せするのが楽しみだ。『クリスチャン ルブタン』のメンズには、大きな可能性がある」という。

ブランドを創業したルブタンは近年、自身が忙しくなりすぎていることに気づき、同時にスミスが若い頃の自分を彷彿とさせるのを感じたという。「色彩、楽しさ、そして喜びに満ちた自己表現への愛は言うまでもなく、彼は思慮深く、それでいて遊び心に溢れている。クリエイティブ・ディレクターが必要だったから彼を選んだのではなく、むしろ彼がいたからクリエイティブ・ディレクターというアイデアが浮かび、実現した」という。

インスタグラムでは1910万人のフォロワーを抱えるスミスは2012年、妹のウィロー・スミス(Willow Smith)や友人とストリートブランド「ミスフィッツレップ(MSFTSREP)」をスタートし、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とは頻繁にコラボレーションし、同ブランドのアンバサダーも務めている。「クリスチャン ルブタン」というブランドのの存在を知ったのは、幼い頃。「母のクローゼットには、赤い底の靴がずらりと並んでいた。父も赤い底の靴を履いていることに気づいた。姉も成長して、赤い底の靴を履き始めた。そして、初めてのガールフレンドまで『赤い底の靴を買ってほしい』と言ってきた。本当に幼い頃からずっと、赤い靴は私の人生の一部だった。そして初めてプレミアに出演するようになった頃、初めて赤い靴を手に入れた」と振り返る。

アレクシス・ムーロ(Alexis Mourot)最高経営責任者によると、ブランドはローヒールの拡充や快適性の工場、そして価格の引き上げなどで2ケタ成長を続けているが、メンズシューズの低迷。「今後数年で(メンズ)事業を倍増させる」と述べる。

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