ビジネス
特集 巨大百貨店 第8回 / 全16回

大丸松坂屋が仕掛ける「シェアリング百貨店」の野望

無料で読める

百貨店はその総合力を武器に、独自の価値創出に向けた取り組みを深化させている。サブスクリプションから循環型経済、心を動かす接客体験、デジタル強化に至るまで、多様なアプローチで消費者と新たな関係を築き始めている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月21日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

CASE 1

SUBSCRIPTION

大丸松坂屋百貨店

5年目の「服のサブスク」
シェアリング社会への布石

大丸松坂屋百貨店のファッションサブスクサービス「アナザーアドレス(ANOTHER ADDRESS)」は2021年3月に事業を開始し、今年で5年目に入った。登録会員数は34万人を数え、取り扱いブランドは440、これまでに貸し出した服の累計は約41万着に達する(5月末時点)。

なぜ百貨店がサブスクをやるのか。事業開始以来、そんな質問をたびたび受けてきた田端竜也・アナザーアドレス事業責任者は「百貨店が丸ごとクローゼットになったような感覚のサービスで、お客さまに新しいファッション体験を提供できる。未知のブランドや百貨店との接点の意味でもシナジーは大きい」と答えてきた。だが同時に、事業開始5年目を振り返り「服のサブスクが当初の計画ほど一般に浸透していない。サービスを改善し、利点をもっと広める必要がある」と問題意識を持つ。

この続きを読むには…
残り1070⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。