ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」のビューティ専門モール「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」は750以上のブランドを扱い、いまはレビュー機能の強化に注力している。新施策で着実にレビュー数を増やすことで売り上げ増につなげている。そんな「ゾゾコスメ」の7〜12月の商況について、ZOZOの東奈里香ブランド営業本部 ブランド営業一部 ディレクターと木暮彩子EC推進本部 カテゴリ推進部 コスメブロック ブロック長に話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号特別付録「ビジネスリポート2024年下半期」からの抜粋です)
WWD:2024年下半期の商況は?
木暮:猛暑が長引いた影響により、崩れにくさを求めるベースメイクの意識が高まった。そのため、9月を過ぎてもフェイスパウダーや日焼け止めなどのUVアイテム、肌をワンランクきれいにみせる商品としてハイライトなどが好調に推移した。特に24年9月に出店した「カネボウ(KANEBO)」のスティックタイプのフェイスカラー“シャドウオンフェース”は販売開始後すぐに在庫がなくなり、再入荷後も欠品するという状態が続いている。また、コロナ禍以降は香りを日常生活に取り入れる新規層が増え、フレグランスは引き続き好調だった。ECは香りを試すことができないというハードルがあるが、「ゾゾコスメ」はレビュー投稿を充実させたり、お試しサイズの展開を増やしたりと香りに挑戦しやすい環境を整えていることも奏功している。フレグランスは「メゾン マルジェラ フレグランス(MAISON MARGIELA FRAGRANCE)」の“レプリカ”が根強い人気で、中でも30mLサイズが売れ筋。ブランド力が高く、「ファッションやライフスタイルの一つとしてブランドの商品を所有したい」という人も多く、フレグランスは購入しやすいアイテムとして支持されている。
WWD:年末のホリデー商戦の盛り上がりは?
木暮:ホリデー向け商品は23年に比べて25ブランドほど増え87ブランドが参加し、アイテム数も30%増加した。販売前からSNS上でユーザー同士が「このアイテムが狙い目」と盛り上がり、購入したユーザーのコメントを見てさらに同じアイテムが売れるといったサイクルが生まれていた。「ゾゾコスメ」でも根強い人気の「ディオール(DIOR)」はコフレをはじめ、アイシャドウやリップなどが売り上げをけん引。また、24年3月にオープンしたばかりの「ナーズ(NARS)」は、ホリデー限定の“ゴールドダスト ライトリフレクティングセッティングパウダー”も非常に好調だった。
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