AI、特に人間のようなAIエージェントは、メディア業界や世の中をどう変えるのか?そのヒントをつかむべく、生成AIのプラットフォーマー、AIを活用しながらコンテンツやブランドを生み出すクリエイター、そして、先行してAIと向き合うイベントを開催するメディアに話を聞いた。最終的にはいずれも人間、HIとの価値を説いているのが興味深い。(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月24日号からの抜粋です)
AIエージェントによって
そもそも世の中はどうなる?
ファッション業界における生成AIの導入には、濃淡がある。早い企業はすでに“ささげ(ECで商品を販売する際に行ってきた「撮影」「採寸」「原稿」のこと)”のみならずデザインや企画にも活用し、東京ファッション・ウイークに出るようなデザイナーや衣装デザイナーにおいても導入が進んでいる。コラボスニーカーなどは、著名なデザイナーがプロトタイプとなるデザインを作り、デザインチームが生成AIを使いながら100〜150パターンと選択肢を広げ、協業相手がお気に入りを数種類選ぶことを数回繰り返すこともあると聞いた。人間だけで生み出したスニーカーよりも良いデザインが生まれるらしい。一方でファッション業界には、全然使っていない企業も。ただメジャーな企業が導入を進めるなどの変化は着々と進んでおり、導入コストとクオリティーの関係性も改善している。全体的には「燃えてきたな」という、目に見えた変化が起こってきた。あるときマグマがいきなり火山から噴出するかのように、生成AIの導入や活用は一気に進むのではないか?
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