AI、特に人間のようなAIエージェントは、メディア業界や世の中をどう変えるのか?そのヒントをつかむべく、生成AIのプラットフォーマー、AIを活用しながらコンテンツやブランドを生み出すクリエイター、そして、先行してAIと向き合うイベントを開催するメディアに話を聞いた。最終的にはいずれも人間、HIとの価値を説いているのが興味深い。(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月24日号からの抜粋です)
AIによって
創造力の形はどう変わる?
技術が進化する中で、クリエイションの本質はどう変わっていくのか。ライゾマティクスとして、プログラミング、データ解析、機械学習、身体表現、建築、映像など、さまざまな分野を横断しながら作品やシステムを作ってきた立場としては、常にその問いと隣り合わせで活動してきた。特に、私の活動の軸にある音楽と映像という2つの領域から“AI以後の創造”を考えることが多い。
音楽制作の場面において、素材の抽出や検索、ミキシングの補助などいわゆる“正解に向かう作業”はAIが効率化してくれる。しかし、私がDJとして現場に立つときにAI生成のプレイリストを使うことはない。それは、創造は手を動かす前の「選択する行為」から始まると考えているから。
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