PROFILE: 鶴田優/「ザ ファーサイド」スタッフ

東京・中目黒にある「カミヤ」の直営店「ザ ファーサイド」には、ランウエイショーの翌日にコアなファンたちが最新コレクションの感想を伝えようと来店する。プレス担当であり、販売員でもある鶴田優さんは「ショーが終わったばかりなので商品は店頭にないのに、感想を話したいからといってお店に来ていただけるってうれしいですね」と話す。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月22日号からの抜粋です)
NO.1 POINT
「カミヤ」の顧客保有数1位
コアなメッセージを伝える
「話しかけやすい販売員」
販売員になったきっかけは、「カミヤ」の神谷康司デザイナーの存在だった。地元で就職したものの、どうしてもファッション業界で働きたくて神谷さんに相談した。神谷さんは当時、大阪のビンテージショップの販売員から「カミヤ」の前身ブランド「マイン」に参画し、店長をしていた。「相談したころ、彼が『マイン』のディレクターに起用されるタイミングで、人を探していたのもあり『うちに来なよ』と誘ってもらいました」。
コレクションブランドの直営店の販売員として、どんな接客をしたらいいか考えた。客からすると、好きなブランドだとしても直営店に入るのは緊張する。壁を低くするために、客にどうアプローチしたらいいのか。「入店してくれたお客さまには、まず感謝と緊張をほぐす一言を伝えます。暑い日なら『まずは中に入って涼んで』と言って水を渡して、落ち着いてもらう。お客さまから“話しかけやすい販売員”と感じてもらえます。一方で、コレクションブランドの販売員らしい“尊敬できる人”でありたいと思い、丁寧な接客の所作を学ぶために、テーラーの接客を受けにいったこともあります」。
コレクションブランドにこそ“コアなファン”が必要だ。ブランドの世界観やメッセージを伝える販売員の存在も重要である。プレスとしてデザイナーの近くで企画のストーリーを見て、それを販売員としてファンへ伝える。鶴田さんの役割はとても大きい。