ファッション

パルグループの最優秀販売員に「ラティス」の中村彩音さん

パルグループホールディングス(HD)のショップスタッフが接客スキルを競う接客ロールプレイング大会「パルシップ」の本選大会が京都国際会館で2月18日に開かれた。昨年開かれた1次予選には83人が参加し、そのうち14人が2次予選に通過、さらに勝ち進んだ6人が本選に進んだ。全国の店長と本部スタッフ1350人がスマホによるオンライン審査を行うなか、出場者はそれぞれの持ち味を生かし、普段通りの接客で演技を披露。ビデオと会場での応援にも熱がこもり、競技前から感極まる出場者もいた。

人柄でハートをつかむ接客

前回から選考方法が変わり、大型客数型部門、対面接客型部門、セルフ販売型部門と業態別に1位を選出する。全部門で得票数が最も高かった出場者に最優秀賞を授与する。審査項目も業態に応じて専門的な評価基準を設定。EC時代にリアル店舗で商品を手に入れる以外の満足とは何かを追求し、ブランド価値の重要な要素となるスタッフとの関わりから生まれる「愛着」と「信頼」に主眼を置いた審査が行われた。

例えば、対面接客型部門では客自身が気づいていないニーズや関心を対話、試着、体験等で引き出せているかという「潜在的ニーズの引き出し」に40点を配点。接客を受けたからこその出会いや発見があったかというスタッフの影響力を重視する。大型客数型部門では、複数の客が滞在する店内で「お客さまの質問の意図を察し、的確なアシストができているか」に50点を配点。短いやり取りでも客の気持ちや要望を察知し、価値ある提案に結びつけているかが重視された。

さらに、セルフ販売型部門では「お客さまの知りたいことや気持ちに即した簡潔で適切な情報を提供できているか」に40点を配点。客が自身で選べる環境でも積極的なアイコンタクトと情報提供でアシスト機会を増やし、愛着、信頼につなげているかが重視される。全部門に共通しているのが「スタッフの魅力が伝わっているか」という項目だ。客に対する真摯な姿勢とブランドの価値を体現する能力、表情や話し方などの印象も審査結果に反映された。

審査の結果、2026年度パルシップの最優秀賞は、セルフ販売型部門エクスペリエンスマイスター第1位の「ラティス」イオンモール広島府中店の中村彩音さんが獲得した。続いて、セルフ販売型部門エクスペリエンスマイスター第2位は「スリーコインズ」青葉台東急スクエア店の藤原有花さん、大型客数型部門第1位は「パルグループアウトレット」軽井沢プリンスショッピングプラザ店の山本陽介さん、同第2位は「チャオパニックティピー」トレッサ横浜店の岡本沙織さん、対面接客型部門第1位は「ビアズリー」青山店の市川詩乃さん、同第2位は「ミスティック」広島店の堀江祐美さんに決まった。それぞれ副賞として賞金とコペンハーゲン海外研修旅行が贈られた。

今大会の総評について、スマイルプロモーション室の大谷光代室長は「今日会場にいた全員が、この6人から接客に対するパッションを感じ、明日からのエネルギーをもらったと思う。今日の接客はそれぞれの良さがすごく表現されていたし、気持ちが伝わる接客だった。お客様に来店いただける価値ある接客だったと思う。中でも中村さんはスキル以上にその人柄でみんなの心をつかみ、印象に残った。それが彼女の最大の強みだった」と振り返った。

広島で「ラティス」を広めたい

最優秀賞に輝いた「ラティス」の中村さんはアルバイトから正社員になってまだ3年目。社内インフルエンサーとして活躍し、3万9000人ものフォロワーがいる。今ステージでも、スマホをうまく活用しながらヘアアクセサリーのスタイリングを提案してみせた。受賞の感想については「最優秀賞をもらえると思っていなかったので本当にびっくりしている。接客業を始めてから人生で最良の日になった」と喜びの表情を見せた。自身の強みと今後の目標については「笑顔です。大会でも終始笑顔で通したのが評価されたと思う。ラティスを知らない方もまだ多いので、広島県内でアクセサリーといえば、ラティスといわれるようにブランドを広めていきたい」と意気込みを語った。

「パルグループアウトレット」の山本さんは「自分の魅力を十分出せたし、日頃やっていることが実ってよかった。いつもお客さまに楽しんでいただくことを心がけているので、今日も一番笑いを取れたことがうれしかった。アウトレット事業はお客様に対してがっつり接客するという業態ではないが、短時間でもお客様に満足いただける接客やおもてなしを今後の目標に掲げたい」と話した。また、

「ビアズリー」の市川さんは「接客業は自分に合っていないのではと自信をなくした頃もあった。そんな自分に対してがんばれば、いずれこんな景色が見えるよと伝えたい。今後は、自分と同じように接客に自信を持てない後輩たちがいつか自信を持って接客を楽しめるようにサポートしていきたい」と力強く語った。

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