PROFILE: 佐藤祐介/GDC取締役、yutori 執行役員

派手なブランド展開やSNS発のムーブメント、片石貴展社長のカリスマ性などで語られがちなyutoriだが、実態はとてもクレバーで堅実だ。社風やカルチャー、組織と制度の土台作り、主力ブランドの育成術、さらにはIPOやM&Aまで、共同創業者から最初期の社員、主だった幹部まで、キーパーソン5人のインタビューを通して、急成長企業の裏側にある「王道のつくり方」を読み解く。(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月16日号からの抜粋です)
化学反応の瞬間を逃さずに最大化させる
yutoriで複数ブランドを横断するプロデューサーであり、GDC事業の責任者を務める佐藤祐介は、社内で最年長の1981年生まれ。大手アパレルでブランドMDや新規D2C事業の立ち上げを経験した後、2021年にyutoriへ参画した。入社の決め手は、片石貴展社長と舩橋誠YZ社長との出会いだったという。「イケイケなD2C企業だと思って会いに行ったら、真逆だった。『どうやったらもっと売れるか』と本気で学ぼうとしている姿勢に驚いた。この会社は伸びる、と直感した」。当時の社員数は40〜50人規模。まずは前職での経験を生かしてMDとしてブランドを立ち上げ、翌年には全体を横断する立場へと役割を広げた。転機は、スタイリスト熊谷隆志とともに「GDC」を再始動させるプロジェクトだった。「会議で『GDC』復活の話が出た時、強く反応したのは自分だった。ど真ん中世代ですから」。25年3月に再始動した「GDC」は、当初資金面で苦しい局面も経験したが、熊谷の人的ネットワークと圧倒的な存在感が転機を生む。RIP SLYMEらとのコラボレーションや、ブランド休止前からブランドのファンだったという大物芸能人の着用が話題を呼び、売り上げは一気に加速した。
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