
街中で、バッグにぬいぐるみをぶら下げた外国人観光客や若者の姿を目にするのは、もはや当たり前になりました。その中でも圧倒的な存在感を放っているのが「ラブブ」です。
今やスーパースターIPとなった「ラブブ」が、ここまで愛されるのは何故か。もちろんTikTokを中心としたUGC(ユーザー生成コンテンツ)や、セレブの着用といった強力なマーケティングの後押しもあるでしょうが、それ以上に大きいのが、「自分を投影できる存在」であることが重要なのだと考えます。
「ラブブ」には、明確なバックストーリーや厳密なキャラクター設定がなく、バービー人形のような完璧なかわいさもなく、どちらかといえばちょいブサ。だからこそ、気分や感情を重ねられる親近感があります。落ち込んでいる日は「泣き顔ラブブ」、嬉しいことがあった日は「星ラブブ」といったふうに、自分の気分を投影して楽しんでいる若者が多いようです。女の子たちがハイブランドのバッグに「ラブブ」をぶら下げているのを見て、「チグハグだな」と思う人もいるかもしれません。でも彼女たちにとって大切なのは“正解”かどうかではなく、“自分らしい”かどうかなのです。
ランウエイでも定番を「自分らしく」こなす
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