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ファッションとサイエンス エディターズレター(2021年7月5日配信分)

※この記事は2021年07月05日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ファッションとサイエンス

 高校で一番好きな科目は、化学でした。一番の大好物は、有機化学。計算問題は、ほくそ笑みながら取り組む変わった子でした。

 化学を専攻した方は記憶にあるかもしれませんが、芳香化合物のアミン類インドールという有機化合物は、うんちのような臭いで実際に含まれているのですが(朝からスイマセン)、少量だとジャスミンの香りらしく香水にも使われています。ジャコウ以上にインパクト絶大ですね。

 それだけでも十分ミステリアスなのですが、このインドールの語源は、インディゴ。インドールが酸化して2つ結合すると、インディゴです(多分w)。

 ってことは、インディゴを還元したら匂うのか?藍染って発酵による酸化・還元を利用しているハズだから、インドールが発生してしまうのか?「デニムが臭い」という人は、インドールの芳香を感じているのか?などなどが、「青天を衝け」を見るたび、頭の片隅によぎっています。「青天を衝け」を見終わった後に「新品 デニム 臭い消し」などと検索すると、重曹を使った洗浄方法を紹介するページにたどり着きました。重曹は、還元を促します。だから「コレが効くのは、インディゴではなく硫化化合物で染めたデニムの場合だろうか?インディゴの場合は、還元したら、もっとインドールが発生しちゃう?でも有機化合物の還元には、もっと熱が必要なのか?」と、日曜の夜に悶々としたこともあります。

 というワケで科学・化学って、面白いし、ビューティはもちろん、ファッションとも縁が深いんですよね。人工レザーやダイヤモンド、ファーが生まれ続ける昨今はなおさら、ファッションとケミストリーの距離が近づいています。

 だからこそ、いよいよ「WWDJAPAN」でもファッション&ビューティ的サイエンスを特集したいと思っています。人工●●が誕生するまでのサイエンスプロセスをわかりやすく説明できれば、使う・使わない、どう使う、使うときは何に配慮するなど、新たな思考につながるのではないか?と思っています。コレもまた、サステナブルにおける業界メディアらしい寄り添い方にならないでしょうか?

 下のリンクの通り、正論をかざして恐怖を煽り、自分たちだけ気持ちよくなってはいけないと強く思いはじめている今日この頃、そろそろこの特集を形作ってみようかな?なんて思っています。川﨑和也さんや、福原志保さんに監修役を打診してみようかな?もしくは、ぜんじろうサンでしょうか?皆さん、特集したら読んでいただけますか?

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