
グランプリ・準グランプリは、堀江昌樹「ハンク(Hank.)」代表、佐脇正徳「ムク(MUKU)」代表、MIKA「ピクス ヘアー(PIX HAIR)」スタイリスト、村上要「WWDJAPAN」編集長の4人が審査。また、メイクアップアーティストの葉月さん(Null)の協力を得て、“葉月賞”を設けました。
コンセプトは「ビューティー×ファッション」
「WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」のコンセプトは“ビューティ×ファッション”。「WWDJAPAN」や「WWDJAPAN.com」のミッションの1つである「ファッション業界とビューティ業界の垣根を取り払う」ことを目的とした取り組みでもあります。そのため、審査員にファッション関係者やヘアメイクアーティストなどを迎え、両業界を“クロス”させることを試みました。
グランプリ
GRAND PRIX
前原史仁
「スイウ(suiu)」代表

グランプリをいただき、とてもうれしく思う。髪だけが主役になるのではなく、一枚の写真の中でヘアがあることで輪郭や余白が立ち上がる関係を意識した。作品ではモデルの顔を隠し、匿名性の中からその人の雰囲気や存在の揺れが浮かび上がるように。髪と写真は視点を少し変えるだけで新しい一面が見えてくるものだと思う。こうした表現も、経験や出会いの重なりから生まれたもの。賛否やいろいろな見方はあるかもしれないが、この作品で小さな揺れや余白、自由を感じてもらえたらうれしい。
審査員のコメント
この作品は、余白の使い方と空気の作り方が非常に印象的だった。削ぎ落とされた構図の中でヘアが静かに主張し、黒の衣装とのコントラストが美しく際立っている。動きのニュアンスや質感の揺らぎが今の時代感覚と自然にリンクしており、過度な演出に頼らず“存在感”で勝負している。静けさの中に確かな強度がある、完成度の高い一枚だと思う。(堀江昌樹「ハンク」代表)
グランプリ受賞特典

グランプリ受賞者には、賞品として、「ラッシュ(LUSH)スパ」&「ラッシュ ヘアラボ」のペア招待チケット+ヘアケアセットが授与されるほか、「WWDBEAUTY」プロデュースのもと、「WWDBEAUTY」2026年3月23日号のカバーモデルのヘアメイクを担当してもらいました。
準グランプリ
SECOND PRIZE
豊田千尋
資生堂ヘアメイクアップアーティスト

今回初めての挑戦だったが、このような賞をいただけて非常にうれしい。この結果に満足せずに、さらに良いものを作りたいと感じている。受賞作品は、ファッションから構想を膨らませ生まれたもの。甘さのあるヘアデザインに、ゴテゴテのまつ毛で強さを創出した。自分のために好きなものを身につける、芯があって、少し生意気そうな少女感をイメージした。
審査員のコメント
ヘア、ファッション、写真の色味が全体的に柔らかく統一されていて、作品としての空気感がとても美しいと感じた。ファッションのテイストも今のトレンドを捉えていて、ヘアデザインと自然に調和している。ヘアの質感やボリューム感も程よくコントロールされていて、造形としての完成度が高い。それぞれが主張しすぎることなく、ヘア・ファッション・写真のバランスが綺麗に成立しているところが魅力的な作品だと思った。(佐脇正徳「ムク」代表)
ヒエダ マサシ
「マーシー(MAAAAAC)」代表
今回はいろいろな視点から僕の作品を選んでいただけたことに、驚きと感謝の気持ちで溢れている。今回の作品は、ポーランドで現代写真作家のパヴェウ・ヤシュチュク氏に撮影してもらった。AIなど便利でハイテクなものが溢れる現代、シンプルで誤魔化しの効かないリアルなクリエイションがこれからの時代に必要であり、“トレンド”と言えるのではないかと考えた。そこで、今回の作品は全てアナログにこだわってフィルムカメラで撮影し、レタッチやトリミングもほぼしないで、生のリアルでエントリーした。ヘアやメイクも、奇抜さよりも調和を意識し、モデルとファッションの素材・空気感を感じながら水とバームのみで仕上げた。
審査員のコメント
身体のラインを大胆に使ったポージングが目を引き、そこにヘアのフォルムがきれいに重なっていた。エッジのあるスタイリングだが、全体としてバランスが良く、強さの中に品も感じる仕上がりで潔い空気感が好き。(MIKA「ピクス ヘアー」スタイリスト)
メイクアップアーティスト部門
HAZUKI
PRIZE
渡辺舞
「ヴォレ(voler)」スタイリスト

葉月さんに選んでいただき、初めてこのような賞を受賞できてとてもうれしい。このコンテストならびに葉月さんには深く感謝している。受賞作品は、見ていて少し違和感のある、ファッションアートな世界観を意識して創作。大胆でありながら女性の儚さを表現した。
審査員のコメント
シュールなのに美しい、奥深さを感じさせる作品。静かに吸い込まれるような引力があり、1枚の写真としての完成度が高く、時代性を感じさせないアート性が魅力。見せ場はバストアップでありながら、引きの画角で顔を強調しすぎない構図が印象的で、余白や空気感によって深い世界観が生まれている点に惹かれた。
一般投票部門
POPULAR VOTE
DEPARTMENT
藪田和也
「クールヘアー(Coeur Hair)」代表

「第6回 WWWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」でグランプリを受賞でき、今回はこの「一般投票部門グランプリ」を狙っていたので、受賞できて本当にうれしい。受賞作品のテーマは“白”。人は生まれたとき、結婚の幸せなとき、そして死ぬときと、大事な節目で“白”に包まれる。その“単に美しいだけではない白”をビジュアルで表現した。映画「ミッドサマー」のような宗教的な世界観を取り入れ、ダークな中にもピンクを配置するなど、“白”が持つ多面性を強調。衣装との境目が曖昧なヘアもポイントの1つ。