ファッション

自分が最初の就職先にデニムメーカーを選んだ理由 エディターズレター(2021年1月12日配信分)

※この記事は2021年01月12日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

自分が最初の就職先にデニムメーカーを選んだ理由

 みなさま、おはようございます。今日はデニムと私事の話をさせてください。この記事を読んで、デザイナーの多くが「デニム」を選んでいて「それ、わかる」と膝を打ったからです。

> 有名デザイナー33人に聞いた“本当は自分で発明したかった”ものとは?

 私はスカート派で今も昔もジーンズはほとんど穿かないのですが、社会人になって最初の就職先はデニムメーカーのエドウインでした。はるか昔の話ですが、フレッシュだった私が唯一持っていた他社のジーンズを穿いて(今思えばチャレンジャー笑)、エドウインの面接を受けた時の部屋の景色や窓の外の天気、面接官から受けた印象ははっきりと覚えています。その時に受け取ったモノが今もモチベーションの一つで変わりがないからです。

 女性が男性と同じ仕事をする場はまだ少なかった時代だったこともあり、自分の就職活動の基準は「男性と同条件で働けること」「面接官と話してビビッとくるか(その人と一緒に働きたいと思うか)」だけで、製薬会社から自動車メーカー、専門商社など実にさまざまな業種、職種の面接を受けました。でビビッときたのがエドウインだったのですが、その理由は先輩たちのチャレンジ精神に触発されたからです。

 デニムはアメリカ生まれで、「リーバイス」という揺るぎない存在はすでに世界中から愛され支持を得ている。だけどエドウインの先輩たちは、それをメード・イン・ジャパンで世界中に販売しようと本気でした。その様子に驚き彼らのスピリットに惚れて即決してしまったのです。入社後は慣れないジーンズやオーバーオールを着て青森や秋田の縫製や洗い工場で研修を受けたことでその思いを強くし営業として5年間、デニムを売りました。

 私のキャリアの話は以下省略し話を冒頭記事に移すと、「本当は自分で発明したかった”ものとは?」というナイスな質問に対して、クリスチャン・ルブタンやジャンポール・ゴルチエ、キム・ジョーンズ、ピエールパオロ・ピッチョーリら本当に多くのデザイナーが「デニム」と答えています。マリア・グラツィア・キウリも「間違いなく、デニムジーンズ。世界で最も民主的で実用的で、そして機能的なアイテムだから」とのこと。ジーンズというアイテムの魅力や底力をあらためて知ります。普遍性と可変性の両方があるアイテムはそれだけ後進の人たちのチャレンジ精神を刺激するのですよね。トレンチコートや白いTシャツ、スニーカーなど同様です。

 原点や普遍性をリスペクトしつつ、可変し続ける。ファッションもファッションビジネスもそして自分もそうありたいな。と初心に帰らせてもらった記事の紹介でした。皆さま、今日もステイセーフで心は熱く、一日頑張って参りましょう。

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