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人気ドラマ「わたナギ」で多部未華子が着用 「クーシオ」がジェネレーションZにじわじわ認知拡大

 「クーシオ(QUSSIO)」は、高野千波が手掛けるウィメンズブランド。2017年秋に「ロイヤルパーティー(ROYAL PARTY)」などを運営する恵山でスタートし、18年秋冬からは商標権を恵山に残し、運営は高野が社長を務めるソードクリエイティブに移管。ボディスーツや派手な柄のレギンスなど、「SNS映えする商品が20代前半~半ばの“海外かぶれ”の子に広がりつつある」と高野。火曜22時放送のTBSドラマ「私の家政夫ナギサさん」で主演の多部未華子がカットソートップスを着用したこともバネに、今後のさらなる認知拡大を目指す。

 高野は編集プロダクションを経て、アパレルウェブに入社。同社子会社がシンガポールで運営していた日本ブランドのセレクトショップ「Jランウェイ(J RUNWAY)」でバイヤーを務めていた。独立後はSNSの企業アカウントの撮影代行とともに、写真家の米原康正とともに中国でウィメンズブランドを立ち上げるなどしてきた。恵山とは「Jランウェイ」時代から付き合いがあり、“アジア戦略ブランド”として17年11月に、「クーシオ」を立ち上げた。

 昨年まではPRや営業は特に行っておらず、発信はインスタグラムのみ。20年春夏からは、元ヤングカジュアルブランドのPRだったという友人と契約し、PRを委託している。そこから「私の家政夫ナギサさん」のスタイリストにもつながった。自社ECでの販売が主だが、インスタ投稿を見たバイヤーからアプローチがあり、20年春夏からベイクルーズ グループの20代向け業態「ジョイントワークス(JOINT WORKS)」での販売も始まった。今秋はラフォーレ原宿2階のポップアップスペースで9月29日~10月12日にポップアップストアも開催予定という。

 また、香港や中国本土のセレクトショップ「i.t.」では、“アジア戦略ブランド”として立ち上げた当時から少量を販売してきた。今秋からは販売量を拡大する。デモにコロナと香港の状況は非常に不安定だが、「中国本土の店舗を中心に売ると聞いている」と期待する。

 売れ筋は「極端な露出、極端なサイズ感」の商品で、ハイレグカットのボディスーツ(7900円)が看板アイテム。ステイホーム期間が長引く中で、ボディスーツとトラックパンツのセットやボディスーツとマスクのセットなども企画している。ドラマでは第5話などで部屋着として、ロングスリーブのグラフィックTシャツ(6900円)が使用された。

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