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スピック&スパンの2020-21年秋冬  “断捨離マインド”に沿ってニット&デニムを切らさず提案

 スピック&スパン(SPICK & SPAN)は“レガシーの再構築”をキーワードに、クラシックやプレッピー、ミリタリーの定番アイテムを現代的なシルエットや素材でアップデートする。

 8月の秋冬立ち上がりは、強化アイテムのブーツと花柄のワンピース、デニムのセットアップとベストなどの組み合わせで、残暑の時期から“見た目”の秋冬らしさを提案していく。特にブーツはロング、トレッキング、チェルシータイプまで、ベストはウール、ニット、ボアまで、さまざまなバリエーションや素材で打ち出す予定だ。

 さらに9月後半にかけてはツイードや人工皮革のセットアップなどを、10月の冬物本格投入の時期には“タウン&カントリー”をキーワードに、フェイクファーのアウターやタウンユースできるネイティブ柄のアイテムなどを追加していく。

 久松鉄也ディレクターは「リアルクローズで手に取りやすい価格帯のアイテムがそろっている」という理由から、今季「ジャスト(JUST)」「セカンドフィメール(SECOND FEMALE)」などのコペンハーゲンブランドを多く買い付けたという。セレクトブランド全体ではメインよりもプレ・コレクションに比重を置き、立ち上がりからの鮮度アップを目指す。

 また新型コロナウイルスの影響で、シーズン立ち上がりの予算を前年同期比の約半分に圧縮。品番数も約7割に抑え、暖冬が続くなかアウターの投入比率などを見直した。物質的にも気分的にも「断捨離が進んでいる」と予測し、オリジナルの人気デニムブランド「ファイブ アンド ハーフ(5 1/2)」の定番品やカシミヤを混ぜたニットなど、シーズンを通して長く着られてスタイリングの幅も広い軽衣料を強化していく。

 一方でグループ全体では、臨時休業期間を含む3~4月のEC販売は前年同月比150%と好調で、特に同グループのEC化率は30%と他社に比べて高い。これを踏まえて、先物買いやトレンド感のあるアイテムは「まずECで先行受注会を開催し、デジタルでもお客さまの気持ちを盛り上げながら、受注数などの反響を店頭の品ぞろえや奥行きに柔軟に生かしていきたい」と同ディレクターは語る。

 今後はオリジナル商品の国内生産比率アップを視野に入れ、ブランド全体でプロパー消化率を上げていく方針だ。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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