ファッション

冬コーデに映える こなれ感がアップする“ビーニー”の取り入れ方

 “ビーニー”とも呼ばれるニット帽は冬のコーディネートを助けてくれるアイテムです。防寒面ではもちろん、髪型も気にせずに済むので、近場のお出かけにも便利。ニット特有の質感のおかげで、ほっこりリラックス効果も発揮。顔周りが明るくなる上に、小顔効果のおまけ付きです。

 「コーチ1941(COACH 1941)」は、ヒッコリーストライプのアウターとスカート、ストライプシャツでトリプルストライプの装いにまとめました。シャツのブルーをビーニーにも生かして、顔周りをクールに表現。ダークカラーになりがちな冬ルックですが、明るい色をビーニーで取り入れれば、手軽にカラーバリエーションを広げられます。

赤ビーニーでチーク効果 あでやかさを上乗せ

 冬は装いに色が不足しがちになるので、赤系を顔周りに迎えられるビーニーは重宝します。顔周りにチークのような効果が期待できます。

 「マリメッコ(MARIMEKKO)」は、クロップド丈のピンクのニットカーディガンとグラフィカルなイージーパンツを組み合わせて、ソフトな雰囲気を演出。赤ビーニーをかぶることで、ポップな雰囲気を上乗せしています。帽子のかさ上げで縦長効果も。

ポジティブな印象付けに便利 バッグと合わせてプレイフル

 ビーニーは、ニューノーマル下でファッションに求められる、元気さやポジティブさといったムードを演出しやすいアイテムでもあります。

 「ノントーキョー(NON TOKYO)」は、ビッグモチーフが配された長袖Tシャツに、チェック柄のロングスカートを合わせて、“大人かわいい”系のストリート風コーデに。柄を生かした、プレイフルな着こなしです。さらに、バイカラーのビーニーとふわもこバッグでぬくもり感をプラス。赤を共通させて、小物が響き合うようなリズムを引き出しました。

白ビーニーでレフ板効果 色味はあえてずらす

 全体の色・柄からずらしてビーニーを取り入れるとアクセントになります。ニットならではの風合いを生かすには、白系が効果的。顔に光を集める“レフ板”効果も期待できます。

 「アニエスベー(AGNES B.)」は、チェック柄のセットアップで英国調のコーディネートに整えました。キーカラーは赤と黒。そこに白ビーニーを差し色的に加えています。ニット特有の“癒やされ感”を上手に使うと、顔周りにやさしげな印象が寄り添います。赤、黒と好対照な白を用いることで、“赤×黒”のコントラストが際立つ配色です。

“きれいめストリート”の3点セットで統一感アップ

 先ほどの“ずらし技”とは正反対の“束ね技”も使えます。ビーニーを含めて3点以上を同じ素材や色・柄で統一すれば、きちんと感が備わり、大人っぽさもアップ。シーンを選ばないコーデに仕上がります。

 ビーニー、マフラー、スカートの3点コーデを披露したのは「ワイスリー(Y-3)」。一般的にはカジュアルなイメージが強いビーニーですが、3点セットで統一感を高めれば、スタイリッシュに格上げ。ビーニーとマフラーにあしらわれたロゴが程よいアクセントになっています。モノトーンでまとめているのに、3アイテムの強弱のハーモニーで動きも出ています。

手仕事感で穏やかリッチ気分に ケーブル編みで小顔効果

 目立つポジションにあるからこそ、ビーニーは着こなしのムードチェンジャーになってくれます。立体感のある編み方を生かして、パンチを加える使い方も可能です。

 ざっくりしたケーブル編みのピンクニットを主役に据えたのは「ホリデイ(HOLIDAY)」。マニッシュなグレーのパンツを合わせて、ジェンダー&テイストミックスのコーデに。さらにケーブル編み×花柄の刺繍でクラフト感たっぷりのビーニーで穏やかな装いに。ニットアイテムをダブルで迎えて、ハンドクラフトのあたたかみを際立たせました。ニットの立体感のおかげで小顔効果もアップしています。

 寒さが厳しくなるこれからの時期は、まさにビーニーの出番。防寒アイテムとしてだけでなく、装いを深めるキーピースとして活用してみましょう。ニット素材ならではのあたたかな風合いは、穏やかさやリラックス感が欲しくなる、ニューノーマル下のおしゃれにうってつけです。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い

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