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ファッション業界は財テクサービスを待っている エディターズレターバックナンバー

※この記事は2020年6月19日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ファッション業界は財テクサービスを待っている

 下のリンクで紹介した高島屋のファイナンシャルサービス、「へぇ」と思いながら、後輩記者の記事を興味深く読みました。グループ会社は実に多彩な高島屋らしくもあり、「丸井の成功に感化されているのかなぁ?」なんて勘ぐったり。十人十色な読後感がありそうな良き記事です。

 もし自分だったら、どんなファイナンシャルサービスを構想したでしょう?ズバリ、ファッション業界人の財テクサービスです。

 自戒、今回ばかりはいつも以上の自戒を込めて(苦笑)ですが、“ファッションピーポー”は財テク下手だと思います。なにせ手元にお金があったら、使ってしまいますから(私だけですか?)。だから、私たちに向けてファイナンシャルサービスを手掛けてくれたら、需要、とってもありそうな気がします。例えば、年間の買物額と購入した主たる商品をヒアリングして(言うのはチョット勇気が必要ですがw)、「カードや利回りの良い商品券を使えば、ホラ、コレだけ節約できます!」なんてカウンセリングを、百貨店のコンシェルジュと開いてくれるとか?高島屋の皆さん、いかがでしょうか?

 そんな需要を感じているのは、私だけではありません。会社では現在、十数分から数十分の動画のシリーズで構成するオンライン授業のサービスをローンチしようと画策していますが、社内の有志によるヒアリングの中で「開発してみたい」と一番人気だった講座は、財テクにまつわるモノでした。どうやら少なくとも弊社のスタッフは私同様、使うのは得意でも貯めるのが苦手なようで(笑)。財テク講座を含むサブスクリプション型オンライン授業のサービスについては、アイデアも募集しております。

 財テクの難しい言葉、正直不安が募りがちな算数的「倹約」の発想を、ファッションやビューティの世界に向けて翻訳できたら、業界のニーズは高そうです。そして、私たちが財テクを始められたら、同じく人生設計している消費者の気持ちにもっと共感できるようになるのかな?なんて思います。「あぁ、そうか。目の前の方は今、将来に向けて貯蓄中なんだ。だったら、このアイテムはどうだろう?」なんて思考につながりそうな気はしませんか?

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