ファッション

ミラノコレが「ディーゼル」で開幕 「ファッションは人々に夢を見させる」とグレン

ミラノ・ファッション・ウイーク2025-26年秋冬が現地時間2月25日に、「ディーゼル(DIESEL)」のショーで幕を開けた。グレン・マーティンス(Glenn Martens )=クリエイティブ・ディレクターはバックステージで、「今は世の中をなるべく直視しないようにしている。ファッションの役割は、喜びや幸福をもたらすこと。それが業界ができる最も意義のあることの一つだ」と語った。会場には、「ディーゼル」の倉庫から発見したという大量のオブジェや家具、おもちゃを並べ、ノスタルジーとカオスが同居する空間で、観客の視線を現実から逸らし、夢を見させるための装置としてのファッションを示した。

まず目を引いたのは、グレンが得意とする“ツイスト“の手法。着替え途中のようなねじれたシルエットのジャージートップや、脚に巻き付く構造のスカートやドレス。オーバーサイズのニットを沸騰させて成形したという、くしゃくしゃにシワを寄せたニットアンサンブル。デニムのコートやジャケットには樹脂加工を施し、肩や袖に着込んだようなシワをデザインした。乱れた様子をデザインに取り入れながら表現した今季のテーマは、「Walk of shame(気まずい朝帰り)」。

グレンは、「パーティーの翌朝。目が覚めた瞬間、自分がどこで寝ていたのかも分からないし、昨日の記憶もない。でも気分はすごくいい。つまり最高の夜だったはず。名前も知らない相手のホテルの部屋をそっと抜け出し、でもそれを恥ずかしがらずにむしろ堂々楽しむキャラクターを通して、『ディーゼル』の“For Successful Living”の精神を表現した」と話す。

「夜通し汗をかいて、酒を何リットルも浴びた翌朝のデニム」を表現したと言うひび割れたような加工デニムジャケットは、盛大に羽目を外した夜の“ワイルドな記憶“の痕跡を残す。ラッピングペーパーで包んだような鮮やかなピンクのパッファージャケットや、フローラルプリントのラップドレス、紙吹雪をイメージしたスパンコールが光るグラフィックTシャツが、華やかな余韻を加えた。

「これが僕らのやりたいこと。希望と喜びを与えるブランドであり続けたい」とグレンは語った。

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