
日本最大のカフェチェーンは、ご存知「スターバックスコーヒー」です。1996年の上陸以降、出店を重ねて今年2000店舗を突破(2位はドトールコーヒーの約1300店舗)。24年度の売上高は3251億円で、過去10年で2倍以上に成長しました。
昨今の物価高でやや事情は変わりましたが、基本的に90年代以降のデフレによって飲食業の各カテゴリーの最多店舗には低価格業態が名を連ねます。ハンバーガーならマクドナルド、ファミレスならガスト、牛丼ならすき家、居酒屋なら鳥貴族といった具合です。
スタバは決して安くありません。安売り競争に巻き込まれることなく、他を圧倒する規模に成長できたのはなぜか。味やメニューはもちろんですが、ペーパーカップやタンブラーを持ち歩くスタイル、そして何より家でも職場でもない「サードプレイス」という概念を日本に浸透させたからでしょう。つまり新しいコーヒー文化を作ったのです。
そのスタバの日本法人社長を16年から今年3月まで務めた水口貴文氏が、キャンプ用品のスノーピーク(SNOW PEAK)の新社長に就任しました。実質的な創業者の山井太会長との二頭体制になります。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
